広告全般

再び始めます。

1年半ほど前にまで定期的に書いていたブログですが、体調の問題から長くお休みをしていました。体調も回復し春休みということで、無理のない範囲で再び始めます。と言っても、どのくらいの頻度で書けるかはわかりませんが、できるだけ週に1度くらいのペースで書いてみたいと思います。

以前は、できるだけ新しいニュースをゼミの皆さんに届けることを心がけていました。中々新しいニュースもありませんので、今回は昔のことを含め私がこれまで学んだことを書いてみたいと思います。あくまでもゼミの現役の皆さんやOBの方が対象ですので、少し不確かなことや初歩的なこともあるかもしれませんが、お許しください。何か間違いがあればぜひ指摘してください。
さて、私には恩師と呼べる先生が4名います。大変ラッキーです。高校時代、大学時代、修士課程時代、博士後期課程時代です。特に影響を受けたのは、学部時代の肥田日出生先生と後期課程の小林保彦先生です。肥田先生はご自身でfacebookに多くの投稿をされているので、ぜひチェックをしてみてください。大変勉強になります。
実は、今回ブログを再開しようと思ったきっかけは、今年に入って小林先生のお話を聞く機会が何度かあったためです。小林先生が主催される勉強会に2度、そして昨晩昨年惜しまれつつ亡くなられた近畿大学の妹尾先生を偲ぶ会でお会いしました。この会は、法政大学の青木先生が企画してくださり、小林先生や多摩美術大学の佐藤先生、青学で講師されているコンサルタントの山本さん、アジャイルメディアネットワークの藤崎さんが参加されました。主旨は妹尾先生をお送りすることですが、広告クリエイティブの理論的な「広告知」をお持ちの皆さんで本当に深い勉強になるお話がうかがえました。
元々妹尾先生とは青木先生や山本さんと一緒に小林先生が主催するアカウントプランニング研究会でご一緒させていただいたのが最初です。その後、一緒に『アカウントプランニング思考』というご本を研究会のメンバーで出させていただきました。本当に素晴らしい本です。ぜひお読みになることをお勧めします。
話は変わりますが、今ビッグデータやネット広告がますます注目されています。ついにネット広告の広告費が新聞広告の倍以上になり、また昨年からACの広告賞でも通常のTVCMとは別にネット動画を対象にした賞もできました。
ネット広告やビッグデータは多くの数値データが取れます。小林先生の受け売りですが、ビッグデータはますます全数調査に近い結果を得ることができます。ただし、ここでの問題はこれらはあくまで過去のデータであることです。間違ってほしくないのですが、量的な調査を必要な無駄だと言っているわけではありません。ただし、インサイトを発見する一つのテクニックの1つだと考え、量的調査がすべてだとは思わないで欲しいということです。量的な調査だけを盲目的に信じることは、大きなミスを犯すことにもなります。
特に新しいアイデアを得るためには、質的な調査は必須です。投映法や参与観察、そしてインタビュー調査は本当に重要だと思っています。特にインタビュー調査にも関わりますが、「聞く」ということは本当に大切です。実は、この「聞く」ことの大切さを、小林先生の研究会で再度教えていただいたことです。このことについては、また別に機会に書きたいと思います。
話が長くなりましたが、ネット広告やビッグデータが評価を受けている今日だからこそ、実はコンシューマーインサイトを見つけ、戦略を立てることが重要になってきます。戦略開発というと少し古い言い方かもしれまんね。ゼミでも言っていた、コンシューマーインサイトをもとにした物語作り、が基本です。どのようなビッグデータを取るのか、出てきたデータをどう生かすか、また単なるリスク回避の効率追及ではない、大きな価値を生み出す広告コミュニケーションを行うためにもぜひゼミで習ったコンシューマ―インサイトを意識してください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

広告学会での話題

昨日まで駒澤大学で行われた第43回の日本広告学会全国大会に参加してきました。今年も自分の報告があり、またその内容にあまり自信がなかったため、多少気が滅入る部分もありました。


但し、すべての報告ではないのですが、それなりに勉強になる報告も多く、皆さんにどのようなテーマの報告があったか少し紹介したいと思います。統一論題は「広告とメディアの新たな関係を探るー広告マネジメントの視点からー」でした。

土曜日の午前中は会長のご挨拶があり、その後、基調講演で民放連の方、電通レイザーフィッシュというネット系の会社の代表の方、そして駒澤大学のメディアの先生がお話をされました。そのあと、アド協の藤川専務理事も加わり、パネルディスカッションです。

民放連の方は、マスメディアの落ち込みが叫ばれるなか、テレビの売り上げが堅調なこと、そしてスマートTVがらみで、今後のネットからの収入源がTV局の課題だという話をされていました。

電通レイザーフィッシュの得丸社長の話では、ネット系の会社なのですが、広告の枠組みを広げて考える必要性があることを強調されていたことが印象的でした。「広く告げるから役立つ」、「もてなす、伝えるから対話する」、「個々のメディア接点から、体験作りへ」、という話です。これまでも言われてきたことですが、ネット系だからこそ、これらの話が特に重要になるのかも知れませんね。

駒澤大学の各務先生のお話はコンテンツ産業の成長を妨げる要因として制度と業界慣行、そして将来に向ける視点の欠如、海外戦略の欠如などを挙げられていました。制度的なことについては、私も感じているの部分です。最終的にコンテンツ産業をどう強化していくのかの戦略について話をされていました。

さて、午後はプロジェクト研究といって、学会から援助をもらって行う研究の報告です。1つ目は「トップ・クリエイターにとって望ましいクリエイティブ・マネジメントに関する国際比較研究」ということで、良いクリエイティブを生み出す方法について、国内外のクリエイティブディレクターにインタビューを行ってまとめておられます。このスペースでは考察はかけませんので、もし興味を持たれる人がいればレジュメがありますので、お送ります。たとえば、良いボスの条件とは何かみたいな視点でまとめています。

2つ目は「小売企業のブランド構築とコミュニケーション -ネットスーパーへの拡張を求めてー」というものです。主に、ナショナルスーパーとローカルスーパー、そして、特色のある個別スーパーにおけるブランドエクイティの役割といった内容でした。正直広告との関連性は薄かったのですが、若手の先生の研究ということもあり、かなりきちっとした報告内容でした。
日曜日は私を含めたの自由論題の報告です。質疑応答をいれて30分づつという短いものでしたが、聞いたいくつかの報告について、また次回に書かせていただきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コンペの勝因

先週の土曜日、恒例の「関西5私大広告論ゼミコンペ」が行われました。今年は5大10チームになったため、教室を2つに分け、関関同立近の5チームずつでプランのプレゼンを行いました。結果は、見事立命館が両教室とも1位という快挙に輝きました。

今年も、課題はマンダム社のギャツビーだったのですが、それぞれの大学が頑張りかなりレベルの高い大会でした。私はカメラマンをやっていたので、すべてを見ているわけではありませんが、私なりに内のチームの勝因として感じるところがありましたので、少し書きたいと思います。

なんといっても切り口の面白さですよね。広告の世界で、いくら論旨がしっかりしている、データがそろっているといってもアイデア/切り口がありきたりでは引き付けません。もちろん、論理的な流れがしっかりしているといったことは前提ですが。その点、今年の2チームの切り口は他の大学に比べるとユニークだったと思います。

手前味噌ですが、他の大学のアイデアに比べると、実際の高校生、大学生の日々の行動、気持ちに根付いていたと思います。ある大学は、クライアントのオリエンシートを忠実に信じて、それで論旨を組み立てていっていました。もちろん、途中からはオリジナリティを出していたのですが、そこにはある程度、予想されたものしか出てこない感じはありました。ユニークな切り口も、結局は調査とインサイトを深く考える姿勢だとは思いますが。毎年、頑張ってくれますか、今年も本当に頑張ってくれたと思います。

もうひとつ、他の大学と差が出たのは、質問に対する準備だったと思います。ユニークな切り口、面白いアイデアはどうしても、リスクを負うものです。その点からも事前にどのような疑問が浮かぶか、質問が来るのかを徹底的に準備をしておくことは大切ですね。今回も、クライアントから質問が出るたびに、すぐに添付資料の調査データを用い答えるということができました。これは、単に、論理がしっかりしているプランより、さらにインパクトがあると思います。また、実際、そのプランを実現する際にも大変重要なポイントです。

では、なぜ、うちはこのように準備ができたのでしょうか。私は本番1週間前に行う4回生に向けたリハーサルのプレゼンが大きい気がします。実はこのプレから1つのチームは大きく変わってしまったのですが、それでも基本のコンセプトに関する多くに疑問、質問をぶつけられ、それらを真摯に検討し準備をおこなっていました。これは毎年やっているのですが、ある意味良い制度、システムができていると思います。また恐らく、4回生プレだけではなく、ゼミ室でも日々先輩からのアドバイスがあったと思います。

もちろん、コンペに関しては本人の能力、そして努力もありますが、組織としてどうクオリティを高めていくかの検討が実は大きな気がします。システムのようなものです。学生のプロジェクトですが、ぜひOBの人は日々の作業の中で、どう業務のクオリティをあげていくか考えてみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本広告学会2日目

昨日、日本広告学会の2日目が行われました。そのあと京都に戻り、学園祭をやっていたために学校に戻り、ゼミ生のブースをのぞきに行きました。ゼミでブースを出したのは3期生以来だと思います。フライドポテトのお店で、特段内容的にどうということはないのですが、学園祭に3回生と4回生で一緒にお店を出したことは大変評価できると思います。はやり楽しいこと、充実したことは行動して初めて得られるものですよね。

夜、飲み会があり誘ってもらったのですが、参加しませんでした。学会のために2泊大阪に留まってかなり疲れたためですが、参加すればよかったと今は思っています。行動しないと何も始まりませんよね。まずは体調を整えて、暮れのX’mas Partyは万難を排して参加したいと思います。また誘ってください。

さて、昨日のまでの広告学会で感じたことを書きます。2日目の午前中に私も報告したのですが、まあまあという感じでした。それでも何人かの先生には面白い発表と言っていただきましたが、専修大学の石崎先生から、共視性という概念とエンゲージメントの関連性がよくわからないという質問があり、その通りだと思いました。まだまだ理論的な分析が足らないですね。

でも、発想的には、時代の流れに沿った研究だと思っています。広告学会では1日目に統一論題といって、テーマに沿った形で、今勢いのある優秀な先生方が報告されます。そのあと著名人と言われるような学会外の方が講演をされ、また広告学会を代表される先生方でのパネルディスカッションとなります。

今年の統一論題には、「つなぐ、人と」というワードが入っていました。まさに私の研究です。そして報告は多摩美術大学の佐藤先生、専修大学の石崎先生、関西大学の水野先生でした。特に一昨日も書いた佐藤先生と石崎先生のご報告は私の報告とかかわる面が多くうれしく思いました。ワールドカップサッカーのCMが私の研究ですが、佐藤先生の「一回性、真正性」はまさにこれに通じます。ワールドカップもその時だけですし、演出のないまさに真実のコンテンツです。

石崎先生は、あえてオーディエンス回帰という話をされました。これもエンゲージメントしている状態を分析する必要があるという私のテーマと相通じる内容です。

また、パネルディスカッションの同志社大学の青木先生の利益を超えたところにあるコミュニケーションというというのも、ワールドカップで、オフィシャルスポンサーを強調するのではなく、オーディエンスと一緒に応援することが大切であるという主張と類似しています。そして博報堂の鈴木さんがFull Yellというサッカー応援用のアプリの話を出たときにはまさにそのままだと驚きました。

ということで、自分の考えていることと先生方がお考えになっていたことが同じであることで少しうれしくなりました。また昨日報告をしたからこそ、その喜びもより大きなものになったとおもいます。結局楽に山の頂上に着いたとしても面白くない、苦労して山に登るから喜びは大きなものとなるのですね。学会報告を久しぶりしたからこそ得られるうれしい感覚でした。

今日は少しわかりにくい話になりましたね。次回からはもう少しわかりやすい内容にしたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)