広告情報

メディアエージェンシー

WARCの広告ニュースで興味があるものがあったので紹介します。他のニュースとしては、「中国の贅沢市場がさらに成長している」「代理店がP&Gに関する人事を大幅に変更した」「ユニリーバーがインドのインターネットに目を向けている」「フランスの広告会社はまだ悲観的なムード」といったものです。

その中で、気になったのは「英国のメディアエージェンシーの売り上げが激減」というものでした。広告論では一応説明したのですが、たぶん覚えている人も多くないので、メディアエージェンシーから少しお話をします。

欧米では通常の広告代理店は、広告メディアの購入等はもはやしていません。広告表現との開発とブランドの管理をフィーで行っています。いまだにメディアの取引から得る利益が中心の日本の広告代理店とは少し違うわけです。ただし通常の広告代理店の系列に入っているメディアエージェンシーが中心です。

このニュースでは1位のMediaComが10%のダウンだそうです。この会社は私が2つ前に勤めていたグレイワールドワイドという広告会社の系列です。OMDが2位です。この会社は日本ではI&SBBDOという会社の系列です。

3位はCaratで、これは広告代理店の系列ではない独立系のメディアエージェンシーです。実は私が最後に勤めていたコンサルティング会社の親会社でした。Caratは4位から3位にあがったとのことで、4位はMindshareです。この会社はJWトンプソンやオグルヴィーアンドメイザーの系列です。ここであげた広告代理店はすべて、世界ではかなり有名な老舗の広告代理店です。

このニュースを聞いてあまり面白く感じない人も多いと思います。ただし、これからの日本の広告界を考えると重要なポイントがあります。まずは上位5社のうち3社がWPPという広告グループに入っているということです。日本でも博報堂DYがこの広告代理店グループの代表です。ちなみに博報堂DYメディアパートナーズは上記のメディアエージェンシーですが、少し欧米のものとは異なります。HDYができてきてからもっと系列が進むと思ったのですが、もう一つですが、他の代理店もおそらく生き残りをかけるとなると、今後ますます日本の広告業界もグループ化が進むのは間違いないと思います。

それから、日本における広告メディアの取り扱いです。昨日も書きましたが、既存のメスメディアの状況が悪いことから、ますます利益効率が悪くなることは見えています。今、大手広告会社は子会社化を進めています。昔は1つの会社ですべての機能を持っていましたが、今はそうはいきません。メディアの取引をHDYのように別の会社に統合する動きが出てくる可能性はますます考えられると思います。

メディアの購入は切り離し、クリエイティブやブランド管理を別会社にするわけです。今は、メディアの購入の会社が大きく目立つかもしれませんが、今後は、別の会社が大きく成長する気がします。ぜひこれから伸びる会社、面白い仕事のできる会社の探してみてください。電通、博報堂、ADKは存続し続けますが、その形は大きく変わっていく日もそう遠くないかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本の広告費

最近は外のイベントに参加する機会が多くなく、話題に乏しくなっています。広告に関する考え方を書くことは確かに大切ですが、それが増えて、似たような話が多くなった気がしています。少し違う切り口もよいと思いました。

週に1度くらいは、広告の関するニュースをお伝えしたいと思います。今の時代は大変便利で外に出なくてもニュースは得ることができます。海外の広告の団体に登録しているので、そこからくるe-DMから少しご紹介をしたいと思います。「広告情報」というカテゴリーをつけるつもりですので、それに興味がある人は、そのカテゴリーで読んでみてください。

と書きましたが、今日は日本の話題です。少し古いかもしれませんが、1週間ほど前に電通さんから日本の広告費が発表されました。毎年、この時期に発表をされますが、日本では、他のデータもあるのですが、このデータが最も正確だと言われています。

さて2009年の日本の広告費の総額は、5兆9222億円だそうです。この数字を聞いて、少し驚きました。というのも思っていた数字よりかなり低いものだったからです。数年前の広告論で日本の広告費は約6兆円という話をしていました。その後2年前に、電通さんが計算している広告の内容/定義/範囲を変更したために、一気に1兆円増え、7兆円になっていました。2007年の日本広告費は約7兆円でした。

それが、2008年には約6兆6926億円になり、そして2009年は6兆円も切る状況になってしまいました。広告業界が調子が悪いのもわかりますね。前年費88.5%だそうです。ちなみに昨年は前年比95.3%だそうですので、2009年の落ち込みのひどさがうかがえます。

媒体別では、マス4媒体はどれもひどく、それでもテレビが前年比89.8%に踏みとどまっているようです。友人の話を聞くと本当に状況は厳しいようですが、値引きもできず、おまけをつけるというやり方になっているようです。とにかく売るために大変そうです。TV広告の枠はTV局がある程度は決められるわけなので、枠を減らしたり、あるいは局の番宣を流したりもできるわずですが、おまけという形で、残っている枠を使っているようです。広告主の友人の話なので、100%正しいとは思わないでください。

さて、TVメディアよりもひどいのが雑誌広告で前年比74.4%だったそうです。2007年には約4600億円の規模だったものが、2009年は約3000億円とのことです。2年で2/3になってしまったようです。もはや、雑誌は広告ビジネスではやっていけない状況と言わざるを得ませんね。

前年から伸びているのは、衛星メディアとインターネット広告費のみです。インターネットでも前年比101.2%ですので、一時の伸びは止まった感じです。

さて、他の国はどうかと思って少し調べてみました。米国は9%ダウン、イタリアも13.4%のダウンだそうです。そしてなんとロシアは26%のダウンということで凄まじい状況ですね。

逆に良い国ですが、海外の広告サイトのニュースでは、いくつかの国の名前が目に留まりました。まずはインドです。そして中国やブラジルあたりも景気のよいタイトルが付いたニュースが配信されていました。

広告業は本当に激動の状況ですね。しかしこんな時だからこそ、チャンスもある気がしています。ちなみに毎年、広告学会では、電通さんを及びして学会で日本の広告費について説明をしてもらっています。今年は3月15日の月曜東京の青山大学で6時からです。今年は校務の関係で、少し遅刻しそうですが、もし興味のある人がいれば無料で参加することは可能です。興味のある人は私にメールをしてください。

ということで、広告業界はきび意思状況ですが、広告は魅力のあるものなので、これからもいろいろ書いていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)