広告思想

自己神欲をなくすために

本当に久しぶりのブログです。どうも目に付く広告もなく、またネットがらみの話は少し食傷気味な感じです。ということで、また、ものの考え方の話を書かせてもらいます。


土曜日に、学部時代のOB会があり、恩師の肥田日出生先生のお話をお聞きしてきました。私の学部時代のゼミはマーケティングが専門ですが、どちらかというと「ものの考え方」に関するお話が多いゼミでした。今の私のゼミは、どうしても企業プロジェクトなどで忙しく、それらを話す機会が中々ないので、ここで書かせてもらいます。
肥田先生のお話は、「自己神欲をどうしたらなくすことができるか」ということでした。自己神欲とは先生が言われている言葉で、自尊心よりも大きな概念で、自分を神だと思い込んでいる人のことのようです。特に子ども時代に優秀だといわれた人に多いとのことでした。本人が意識していなくとも、自分の言っていることは常に正しい、もし何か批判を受けようなら、烈火のごとく怒るような人です。少し分かりにくいと思いますが、そのような人のことだと思ってください。正直、教員をしているとためにこういう方にお目にかかることもあります。
先生はどうしたら自己神欲をなくすことができるかということを話してくださりました。先生の話をお聞きしながらはじめは、このような人がそれほどいるのかなと疑問に思いました。但し、最近の学生を見ていると上述の外に向かう自己神欲でなく、内に向かう自己神欲の人はかなりいる気がしました。自分の世界に入り込んで、その世界を否定されることを極端に嫌う人たちです。ひどくなると引きこもり状態ですが、そうではなく、普通の大学生でも特に授業中に、ほとんど意見を言わない、目立たないでいようとする学生が増えた気がします。スクールカーストの影響かも知れませんね。これらの人も一種の自己神欲があるきがしました。
とにかく恥を書きたくない、目立ちたくないという人です。外向きの自己神欲は人に不快な気持ちをあたえ、直接的な問題がありますが、内向きの自己神欲もせっかくの学ぶチャンスを失い、深みのない、薄い人生を送ることになってしまうのではないかと思います。
そのような自己神欲をなくすために、肥田先生は、何かを崇拝することがよいといわれていました。たとえば、サッカーや野球の球団でもよいので、皆でそれを賞賛することで、自分が一番偉いということが薄れるということです。
話はずれますが、フェースブックでも書きましたが、今日のゼミで3・4回生それぞれからプレゼントをもらいました。これ自体確かにうれしいのですが、彼らにとっても大変素晴らしい経験ではないかと思いました。すなわち、誰かに対して皆で敬意を払い、誕生日のプレゼンを送るということは、上述したある意味の何かに対する賞賛と通じるところがあるのではないでしょうか。人の誕生日や何かしてもらったときは皆でお祝いをするということは自己神欲を捨てるためにもプラスになると思います。
もう一つ、自己神欲を捨て、学ぶ姿勢を作るには三枚目になることだと先生は言われておられました。聞く姿勢で、カッコばかりつけて、「自分は知っているけど、一応お前に答えさせてやろう」という態度では、何も教えてくれません。自分が三枚目を演じることで、相手も気を許して色々教えてくれるはずです。そういえば、最近の学生は、以前と比べると本当にやんちゃな少し三枚目的なキャラクターを持つ子が減ってきたと思います。まじめで、必要なことは答えるが、それ以外は質問もしないという感じです。
いつもいつも三枚目を演じ続けるのは、大変ですが、たまには恥ずかしさを忘れて三枚目を演じることも大切な気がします。私自身、若いときは結構三枚目的な行動をとって、軽い人間と思われていましたが、そのおかげか上司や先輩に色々教えていただきました。自己神欲を捨てて、学び続けることこそ、充実し、成長が伴う人生を過ごせる秘訣だと感じました。ぜひ、皆さんも皆で何かを賞賛すること、そしてたまには三枚目を演じることもして欲しいと思いました。

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つながりと見えない価値

一昨日、学部時代の後輩の人が京都に来られお会いしました。迷惑がかかるといけないので、御名前は避けますが、丁度関西に来られたということで、広告の業務に関わる相談、私の意見を聞きに来られました。学部のゼミの後輩と言ってもおそらく20歳近く離れているのではと思います。彼との出会いは、私が代理店に勤務し、大学院に進学をすることを考えていた30代後半の時に一度だけ、学部のゼミに参加した時でした。年は随分離れていますが、とても楽しい合宿でした。その後、OB会で何度かお会いし、彼も現在広告に関わる仕事をされています。

実は、直接の関わりではないと思いますが彼の会社では内のゼミ生が3名働いています。不思議な縁ですね。本当につながりは続くものだと思います。彼との話は大変有意義な話が出来たと思います。というか、多少でも彼の参考になった話が出来たのであれば、とてもうれしい気がします。私は、誰かが自分のことを期待しているとか、ためになるということは大変、素晴らしいことだと思っています。他の人が自分のために何もしてくれないと考えるのではなく、他の人が自分にどれだけ期待そしてくれそれに応えられているのかを考える人になってほしいと思っています。
打算のない行動は、ある意味日本人の美徳だと思います。これはビジネスでも、私的なことでも同じだと思います。でも、ビジネスの場合には、少し対応が違ってしまう気がします。私の専門の広告の取引では、仕事を出している側と、もらっている側ができて、出している側は、お金を払っているのだから、当然サービスで、プラスアルファの仕事をするのはあたりまえだという思いになってしまうことが多い気がします。ビジネスの世界であればこそ、形にならない貢献、打算のない行為に対して、どうしっかり評価をするかは大切な点だと思います。私の研究でも、このあたりがポイントかも知れないと思っています。
話を戻して、私的な関係の場合では、今3回生の皆さんの就活がスタートしました。もう既にOBの方がメール等で相談にのってくださっていますが、ぜひ協力をしていあげてほしいと思います。随分昔の話ですが、今青山学院大学で教鞭をとっているやはりゼミの後輩の久保田先生も、学部での就活の際に、私が勤務していた広告会社にOB訪問をした時のことを何度か話してくれました。私は、正直覚えていなかったのですが、彼にとっては大変印象的だったようです。
話が就活の話ばかりになりましたが、たとえば、合宿や飲み会の世話をおこなうこと、勉強の際に良い環境を整えること、色々なことにつながると思います。私はこれこそが内のゼミの文化だと思っていますし、目指すところだと思っています。そしてそれが自然に出来るようにしていけば、きっと素晴らしいつながり、絆が出来てくると思いますし、最終的には自分の帰ってくると思います。是非、現役生方、OBの方、そして特に新しく入られる11期生の皆さんには、人が期待をしてくれる喜びを感じて、応えてあげてほしいと思います。

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目標と結果

今年も、学内の研究発表大会、ゼミナール大会がありました。毎年予選を行い数チームが大ホールで行われる決勝大会に進むというものです。ここ数年、うちのゼミは決勝に進出させてもらっていました。ただし、今年度は残念ながら2チームとも決勝に進むことは出来ませんでした。


もちろん、本人達の能力や努力の問題ではありませんし、聞いている範囲の内容では、決して昨年より劣っているとも思いません。でも結果は結果です。真摯に受け止めなければいけないのは彼ら以上に私のような気がしています。


ドラッカーではありませんが、私は目的、目標を設定してそれに向かって学生に頑張ってもらうことを常に意識して指導をしてきました。先生によっては、勝ち負けにこだわることは良いとしない人もいますし、また動機づけの研究でも、賞金などが継続的な動機付けにはプラスに働かないと言われています。でも目標に向かって、努力し、一定の期間、力を集中をするということは、私は大変素晴らしいことだと思います。社会人時代でも、コンペや、年間プランのプレゼンの前には、集中してその目標に向かい力を出し切り、すがすがしい気持ちを味わった気がします。

今でも目標を設定することは悪いことではないと思っています。ただ反省すべきことはここ数年結果が出ていたことで、結果に対して、学生に過剰に意識をさせてしまった気がします。何年か前までは、学部の研究発表の代わりに電通賞という論文賞への応募がありました。その頃の学生も同じように頑張っていましたが、今ほど、賞に輝く可能性は高くなく、それほど勝ち負けに意識を働かせていてはいなかったような気がします。

学びや仕事での動機づけ、そしてそれをおこなった後の爽快感と楽しさは何から来るのでしょうか。もちろん、結果がでた時の喜び、感動はあると思いますが、時がたつと感じることは、同じ時間、同じ目標に向かって力を注いだ仲間と時間を共有できたことが大きな要素のような気がします。



今、研究で広告取引を長年取り組んでいます。一番の課題は欧米と日本の取引、広告主や広告会社のニーズの違いを考えることです。欧米は、目標も明確にしますが、その分結果にも厳しい視点が向けられると思います。日本は、特に広告に関しては、目標についても比較的曖昧でしたが、結果も広告以外の要素が大きいという理由で曖昧に扱われれて来た気がします。どちらが良いかわかりませんし、大学の指導と広告の取引の間に違いはある気も知れますが、何か、目標は明確にするが、単純な勝ち負けのようの結果は意識をさほどしなくても良い気がしています。それよりは、結果に至ったプロセスを考えることが大切だと思います。そうすることで、短期的な成果より、長期的な成果を得られる気がします。




広告の取引でいうなら、まずは目標を明確化し、そしてそれに向かって最善をとれるような体制と自律性を与える、結果が出た後にはペナルティのような報酬をカットをするのではなく、プロセスを反省し、次につなげる、それが良い気がします。
単純に勝てなかったことを他人や運のせいにするのではなく、プロセスの中で、改善すべきことが何かを考えていく力が、自然と人を成長させ、力を伸ばせることになる気もします。明日はゼミがあり、もう1つのプロジェクトである、論文の作成が始まります。結果にこだわらず、でも目標に向かって一丸となって進めるように、どのように彼らに話すか今晩一晩ゆっくり考えてみようと思います。

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さとり世代への対応

ブログを書くのは、10日ぶりになってしまいました。この1~2週間体調がすぐれず咳きこむ毎日でした。体調が思わしくないと自分から何かをしようという気が起らず、最低やらなければいけない講義だけをこなしていました。

モチベーションが上がらない感じですが、最近動機ということに興味をもっていろいろ本なども読んでいますが、まさに動機づけの問題です。28日に日経新聞に最近の大学生に関する記事がありました。「大学生親にべったり」というタイトルで、「保護者の意見に従うことが多い」という数値が、男性で前回より7.6ポイントアップの43.2%とのことです。それ以外にも受身的な学生の特徴を表すデータがいくつか載っていました。すべてについてあまりモチベーションが高い感じがないデータです。たとえば、海外留学の志望なども低くなっています。
20130513
その中で、83.3%が「教員が知識を一方的に教える講義を形式を授業が良い」と答えており、「発表などをする演習形式」が良いと答えた16.7%を大きく上回ったとありました。
最近の若者のはさとり世代といって、あまり物欲がなく、穏やかな生活を望む人が増えていると言われます。1回生の小集団をみても、昔に比べてやんちゃの子が減り、みな良い子なのですが、あまり積極的な感じがしないイメージがあります。といっても昔の子は勉強というより遊びについて積極的だったかもしれませんが。
こういうデータがあると、すぐに今の若者は・・・と批判になりますが、一概に批判することなのかもわかりません。ものが多すぎて、選ぶことが大変な世の中なので、1つのものに絞り込めなかったり、興味が分散しているともいえるでしょうし、また小さい時から、周りの大人からいろいろ言われ、自分で決定をしなくてもよく育てられてきたのかもしれません。

ゼミのような小集団より、大講義の方が良いというのもゼミのような小集団の面白さを体験していないからかもしれませんよね。もしかしたら、小さいころから、ゲームで一人、あるいは2~3人で遊ぶ癖がついていて、それ以上だと、テレビのようなある意味、傍観者になっていた方が楽だと感じているのかもしれません。
それは、ある意味、私たち大人の問題かもしれませんね。特に教員としては反省すべきですね。小集団、特に5~6人で何かを作り上げていくステップは社会に出ると本当に多く存在します。そしてその時苦労する人もいますし、企業によっては、Googleのいように、いかに楽しく、そのような創造的な作業を行うかを工夫している企業もあるようです。業務の20%を自分の好きなことに充てられる。数人でウォーキングをしながらミーティングをするといったこともやっているようです。
私は、学びは楽しく進めなければ身につかないと考えています。そのためには、いかに興味のあることに結び付けて学びを進めていくかですよね。そのために、大枠のフレームは決めても、極力自分たちで、決める余地を残すことを考えています。そして、自分たちが興味のあるものを自分たちで行う楽しさを知れば、今のさとり世代といわれる人たちも、積極的に自主的に動く楽しさを実感できるのではないかと思います。
とは言っても、私もついゼミ生にあれやこれや言ってしまいます。反省の毎日です。OBの方ですでに部下を持つ立場の人はぜひ、部下や後輩の人に自主的に動ける余地を残してあげてください。きっとこれまで以上の成果が上がると思います。

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想像力の必要性

昨日、東京で学部時代のゼミのOB会があり、参加してきました。私の恩師である明治学院大学の肥田先生はすでに退官をされておられますが、それでも上は63歳、下は20代と幅の人いゼミ生が50名弱集まりました。


OB会といっても、1部はしっかりと勉強する場があり1時間程度の先生のお話と、30分X4名のOBが多様な話をされました。実は私も話をさせていただいたのですが、すっかりゼミの自慢話になり、話終わったあと少し気恥ずかしさも感じました。でも満足いく教員生活を送っているということで、皆さんにも喜んでいただけたようです。

さて、メインの肥田先生のお話は「想像力」の重要性ということでした。私のブログの検索をしたところ、2010年と2011年に5度ほどこの言葉を使っていました。最初はクリエーターの中島信也さんからお聞きした時です。広告の仕事は想像力が必要であるということで、まずは受け手の人々が、その広告をみてどう感じるかを想像できるかが大切であると言った内容です。

肥田先生はもう少し、生き方そのもののようなお話でした。肥田ゼミはマーケティングのゼミですがマーケティングより、物の考え方を教わった時間が長かったと思っています。それでも数名のマーケティングの大学の教員、宣伝部長や多数の広告代理店マンなどを輩出していますので、単にマーケティングの知識よりそちらの方が広告やマーケティングにおいても重要なことを改めで感じました。

先生は原発問題を含め、社会問題が深刻化する中で、人は想像力を持たなければいけないということを指摘されていました。震災から少したち、確かに原発の問題についても鈍感になり、想像力のない状況だと思います。

さて、先生のお話のあと、フロアーからどうしたら想像力を身につけることができるか、といった質問がありました。先生は宗教のご研究もされているので、聖書を読むこと、そしてそれに違和感を感じる人は、絵のない童話を読むことが良いといわれていました。先日、星の王子様の話を書きましたが、確かに童話は奥が深いですよね。中々、読む機会はありませんが。



さて、私が、想像力を高めるためにお勧めするとすると、私のゼミ生は一度は聞いていると思う言葉、「敬意」を持つことだと思います。人に対して敬意をもって接すれば、自分の言った言葉で相手はどう感じるか、どう思うかを想像しなければいけません。そのことにより、日々想像する力もついてくるのではと思います。



話は少し変わりますが、このところの橋下大阪市長の話は、正直敬意が女性に対する敬意が感じられる、想像力が乏しいというしかないと思っています。

さて、今回は私にとっても自分を見つめなおす良い機会でした。最後に先生が言われことは、「肥田ゼミ=生涯の学ぶ場」ということでした。今回も幅広い年齢層の皆さんが、3時間ほど本当に真剣に話を聞かれていました。私のゼミではまだ、話をしてもらえる感じの人が中々出てきていませんが、できれば来年か再来年あたりには、1名でもたとえ10分でもOB会で話をしてくれる人が出てくれれば良いと思っています。

できれば、今年のOB会は場所も恵比寿に変えたことですし、10期ということで、お許しがでれば、私も少し長めのスピーチをしてみようかと思います。OB会で皆さん聞いてみたいと思うような話をすることは中々難しいかとも思いますが、これも挑戦ですね。8月のOB会に参加される方は楽しみにしておいてください。

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走る広告塔:公共機関の広告

今日の日経新聞に”原付き「走る広告塔」”という記事がありました。てっきりラッピングバスのようなものの原付き版かと思いました。内容は、最近原付きバイクに独自のデザインをあしらったご当地ナンバープレートを導入する自治体が増えているというものです。




その土地のゆかりのメッセージやキャラクターをあしらったもので、良いPRになっているという話です。これは、自治体が自分のPRのために行っているので問題はないのですが、考えれば、このスペースを広告媒体として利用することも可能と思いました。営利企業の広告スペースとして、売り出すというものです。自治体にもいくばくかの広告料が入り、のっている人もいくばくかのお金をもらえるというものです。個人ではないかもしれませんが、商業車であれば、全くない話とも言えないと思いました。クリエイティブメディアなどとも呼ばれていますが、一時、顔に広告のペイントするというのもありましたよね。




オーストラリアでは、確か自家用車のスペースを定期的に買い取り、そこに広告を載せてもらうというビジネスもあったと思います。日本では行われていないところを見ると、国民性の問題で受け入れられないのかも知れませんね。実際駐車しているときは良いのですが、走っているときはどれだけの効果があるのかも疑問です。




これが自治体の広告ということで、以前小集団で少し議論をしたことを思い出しました。近年自治体等の財政難から、自治体が所有するもの、たとえば、バスや市や区などの広報紙に広告を載せることも多く、それについての是非についてです。




たしかに地方自治体の財政は厳しい状況ですので、良い面も多いと思います。しかし、もしお年寄りの中で、自治体が出しているものに載せてあるものだから安心だという風に単純に判断をしてしまったら、良くない状況もおこるのではないでしょうか。もちろん、自治体としても、多少のチェックはしているとは思いますが、別に自治体が推奨しているわけでもありません。お金を払えばある程度で行えるわけです。




出す方もある意味その誤解を期待しているかも知れませんね。この効果はメディア論で言う「情報源効果」です。自治体の広報紙にのっている広告なら、スポーツ紙にのっている広告より信頼性があるのではないかと言ったことです。本当かどうかも分りませんし、年齢によっても受け取り方も違うかも知れませねん。




書いている間に、結構よい卒論のテーマではないかと思ってきました。どちらにしろ、受け手側のメディアリテラシーと送り手側の倫理感が益々要求される時代であることは間違いないとは思いますが。

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人生が自分に何を期待しているか?

今日、京都大学の山中教授のノーベル賞受賞が決定したようです。本当に素晴らしいですね。先ほどまで、盛んにテレビのインタビューに答えておられました。1つの質問で、これからの若い人へのメッセージということで、自身の学生時代について話をされていました。山中さんは学生時代、ラグビーにのめり込んでいたようです。そして、若い時代に何か一つのことにのめり込めることは本当に素晴らしいというお話をされていました。別に勉強でなくスポーツでもかまないわけです。

今、ゼミ選考をしており、いつも言っているのですが、大学時代のめり込むことは1つで良いと思います。サークルならサークル、アルバイトならアルバイト、そしてゼミならゼミです。今3回生は2週間後に迫った関西5大学のコンペに向かい必死で頑張っています。この頑張りは決して裏切りません。是非最後まで悔いのないように頑張ってください。

さて、今日は、先日もお話をしたフランクルの『夜の霧』のお話をしたいと思います。この本は、NHKの100分で名著という番組で知り、興味を持ち購入して読んでみたものです。自身のアウシュビッツでの収容所体験の中で、精神病医として、その収容者の心理状況を分析しています。でもその中心は「なぜ人は生きるのか」という壮大なテーマーを語っています。

アウシュビッツという過酷な状況で、それでも人はなぜ生きるのかを考えているわけです。その答えは、「人生は自分に何を期待しているか?」を考えることが大切であるということでした。一般的にこの人生に何を期待できるかとう問いになります。特に状況が悪い時にです。あるいは、もっと小さな問題の時でも良いと思います。就活とか、ゼミでの活動などです。就活でうまくいかないとき、会社がそして、周りの人が自分に何を期待しているのかが見えてくれば、自然とそれを投げだすわけにはいかなくなるわけです。

私も、一番最初の社員10名ほどの市場調査会社の考えると、本当に小さなことですが、会社は私に期待をしてくれていたと思います。10年ぶりの新卒社員で、他の社員とは違う発想を期待していたのかもしれません。また調査の実査で体力の続く限り頑張ることかもしれません。でも会社が期待をくれたから、次のステップに進む力が湧いてきた気がします。

あるいは、ゼミの活動でも、日々の仕事でもです。たとえば、パワポを早く作ってくれる、調査の時にアンケートを取るのが早い、突拍子もないアイデアを考え付く、なんでも結構です。とにかく、自分がこの世の中から何を期待されているのかが少しでも観てくれば、生きる価値も見えてきますし、そして楽しくなってきます。

もし、何をやってもうまくいかないと感じているなら、是非考えてみて下さい。生きる意味が少し見えてくると思います。

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内向的な人間になろう!

TEDという名前を聞いたことがある人も多いと思います。各界の著名人によるプレゼンテーションのイベントです。インターネットで配信をされていることもあり、気軽に見ることができます。またNHKでも字幕入りの番組を毎週月曜日に流しています。

たまたま、先日NHKの番組を見ました。その時はSusan Cainさんという女性の弁護士の方のプレゼンテーションでした。大変面白い話でしたので、紹介したいと思います。骨子は「内向的は人は創造性に富み、リーダーに向いている」ということです。

え、本当?と感じる人も多いと思います。私もゼミ生に積極的に発言をし、いろいろな人からいろいろなものを吸収するように言っています。でも話を聞いているとなるほどと思いました。

一番のポイントは、内向的な人とシャイ(内気)な人は違うということです。シャイな人は人の目を気にして発言できない人です。一方内向的な人は、積極的に人と接するのではなく、自分の世界に生きる方が好きな人です。外的な刺激がなくても、たとえば、本を読んだりして自分の世界を持つことができる人のことを言います。

それだけ、本やその他の者からの刺激は多く、創造性も発達するわけです。彼女の話で、3つのお薦めポイントがありました。

①グループワークはほどほどに

②静かに考える時間を持つ

③読んだこと、考えたことを出す

ということです。

内のゼミでは、グループワークを中心に行っていますし、社会にでればチームで作業をすることも多いので、ほどほどといってはいられない状況もあります。それより大切なのは、グループワークに参加する前に十分に一人で考える時間を持つことです。

今、3回生は論文のグループワークに取り組んでいます。夏休みということでなかなか時間を合わせることが難しいようです。それだからこそ、実際に皆がそろうときまでにしっかりと一人で本を読んだり、考えたりしておくことが大切です。それなくして、人が話をするのを聞いていようとか、他の人から刺激をもらおうなどと考えていたのでは、創造性も発揮できませんし、リーダーにもなれません。

そして、一人で考えてきたことをぜひ吐き出してください。一人が好きな人は、シャイになり話をしないものです。そこは内向的であったもぜひ考えてきたことを出すことがポイントになるわけです。内のゼミでは、後期の企業研究については、合宿までに一人でまずプランを作ることを昨年から義務としました。まず一人で考え、それを皆につたえ、そしてグループワークにつなげる、そこにこそ、全員が創造的なリーダーになるポイントがあるのではないでしょうか。

それから、就活についても言えると思います。インターンシップに行かれる人も多くいます。インターンシップが悪いと言っているのではないのですが、何かセミナーやインターンシップに参加することが目的になり、それで満足をしてしまうことはいけません。それよりは、1つ行くのをやめて、その分ゆっくり一人で考えてみたり、本を読んでみることです。自分が何をしたいのか、何を求めているのを考えてみることです。その上で、外の機会に参加することで、より有意義な体験ができると思います。

以下がSusanさんのプレゼンテーションです。参考にしてください。

http://www.ted.com/talks/lang/ja/susan_cain_the_power_of_introverts.html

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オリンピックと既得権益

ロンドンオリンピックのサッカーは男女とも素晴らしい発進をしましたね。4年に一度の大会ですし、出足も好調なのできっと盛り上がる大会になると思います。

2~3日前のオリンピックの報道でとりあえげられていたのが、公式スポンサーの問題です。ペプシのTシャツを着た個人の観客が問題になったようで、これは個人単位ということでは特におとがめはないようですが、個人の着ているTシャツの柄まで制約が出るのはいかがなものかと思います。そのときのニュースで、イギリスの昔からあるOlympicというカフェが大会の期間中は名前を変えさせられたというものがありました。私の講義でもとりあえげていますが、アンブッシュマーケティングが盛んになり、一層厳しくなっているようです。コカコーラなどの国際スポンサーだと約800億円のお金がかかるといわれています。

オリンピックの商業化はロサンゼルスオリンピックあたりからだといわれています。商業化が進んだおかげで、大会も華やかになりましたし、またスポーツの後進国への補助も行われスポーツの普及には大きなプラスにはなっていると思います。但し、非常に大きなお金が動くわけでそこにまつわる利権も凄いことになりますね。

なでしこジャパンがエコノミー席で移動になったと男子チームが批判をされていましたが、少し矛先が違うような気がします。詳しくは知りませんが、今回の大会には選手以外の役員といわれている人が43%も参加しているようです。もちろんコーチや選手のサポートをしている人もいると思いますが、昔活躍した選手や政治家もある意味物見遊山で出かけているようです。

このような往年の名選手や政治家が色々なシステムを作りスポーツ振興に貢献してきたことはわかります。またすべてに杓子定規に判断しろと言っているわけでもありません。但し、目的はスポーツの振興ですし、そのために税金なども使われているはずです。良いことは良い、悪いことは悪いの判断をできるようなシステムが必要だと思います。

"A Rolling stone gathers no moss"という諺があります。日本語だと「転石苔を得ず」になると思います。日本やイギリスはあまり仕事などをころころ変えると能力が身につかないという意味で使われます。一方アメリカでは常に動いている方が錆つかないという意味で動いていることを良いこととしてとらえているようです。私はどちらかというと米国流の考え方が好きです。

競技団体もそして私たち自身もその状況が楽だからだと言って、安住して動かなくなることの弊害も結構大きいですよね。今回は、無理でしょうから、今回は選手がそして、次回の大会に向けて、組織改革を期待します。

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大義があれば無謀ができる!

今週末は、友人の法事で東京に戻っていました。実務をしていた時にお世話になったCM製作会社のプロデューサーの方で、私より若く3年前に49歳で亡くなられました。個人的にもお付き合いもさせてもらい、私の家にも年に一度は来てくださっていました。昨日も私のかつての同僚が何人か来られ、また制作会社の方もたくさん来られていました。亡くなられたのは残念ですが、3年たっても集まれる仕事の上の友人を持てたことは誇りに思います。

その会は青山会館で行われ、他の友人と歩いて渋谷まで帰りました。その帰り道、私を呼ぶ声があり振り返ると5期の鈴木君でした。本当に驚きました。簡単な挨拶だけをしたのですが、一緒にいた友人が、学校の先生を街で見かけ、声をかけることが素晴らしいと言ってくれました。確かにそうかもしれませんね。声をかけてくれた鈴木君が素晴らしい青年だと改めて感じました。素直に行動ができることは、案外難しいものです。

ということで、少しうれしく思いながら、今日京都に戻ってきました。その道中は1冊の本を読んでいました。実は、最近本ばかり買い込んで、読もうと思う本を2冊持って行きました。ところが行きの京都駅で時間があり書店により、また別の本を買ってしまいました。「坂の上の坂~55歳までにやっておきたい55のこと」という本です。初めて、民間人から中学校の校長になられた藤原和博さんが書かれた本です。

正直にいって、それほど、多くは心に響くところがありませんでした。というのも、藤原さんは小学校では神童と呼ばれ、東京大学を卒業されて、リクルートに入り30代前半で営業本部長になられ、その後体を悪くされてリクルートのフェローというような仕事になられたのですが、40代で日本初の民間人出身の校長になられたというエリートの方の話だったからです。今の私より、これからのある20代の方が読まれた方が良い気もしました。

55歳までにと書いてあったので、50代前半がターゲットかと思ったのですが、もう少し若い時から考えるべきことと、少しごちゃごちゃになっていた感じがあります。誰に話をするかを明確にするかは大切ですね。

話が長くなりましたが、それでも参考になるところはいくつかありました。特に若い皆さんにです。その1つが「無謀なことをやろうすればするほど、人は応援してくれる」「大義があれば、できるだけ無謀なことをやってみる」ということでした。私は対して無謀なことをしていませんが、それでもいくつか無謀なお願いを会社にしたことがあります。1つ目は、海外のMBAに行かせてもらうこと、そして海外のオフィスで働くことです。これも会社にとって、プラスになることですし、すでにMBAの試験に受かったということで結構説得力がある提案でした。

2つ目は、働きながら毎週水曜日の午前中に会社を休み、専門学校で教えることを認めてもらうことでした。正直、サラリーマンとしてはかなり無謀な提案ですが、これも新しい若い発想力を吸収することは会社のためになると説得して認めてもらいました。大変良い経験でしたし、今の教員という仕事を持つ原点になったかもしれません。

3つ目は最後の会社で給料を2/3にして良いから、働く日を3日にしてもらうことでした。週休4日です。正直無謀を通り越すお願いでしたが、当時の社長は認めてくれました。その間の時間に研究をして学会発表など会社のPRにもプラスになるという大義があったためです。このおかげで博士後期課程に行き、非常勤の仕事することができました。

正直にいって、周りの人、特に上司に恵まれていたと思います。この本に「サラリーマンの最大のリスクは上司だ、ということ。上司と会わないとか、上司がロクでない奴、ということになったら、すぐに人事担当者に、あるいは、社長に直接交渉して替えてもらわないといけません」とありました。なかなか勇気がいることですが、大切な気がします。もしかえてもらえないのなら、何とか、部署を替えてもらうか、あるいは最悪は転職も考えた方が良いかもしれませんね。

ということで、良い人生を送るためには、良い上司と巡り合い、大義のある無謀なことを行うことだとこの本を読み改めに感じました。皆さんもぜひ、若いうちに大義のある無謀なことにチャレンジしてください。

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