広告会社

不毛地帯

昨日からフジTV系で「不毛地帯」というドラマが始まりました。

山崎豊子さんの原作で「唐沢寿明演じる主人公・壹岐正が、元大本営参謀で11年のシベリア抑留に耐え、帰還後は近畿商事の商社マンとして高度成長期の中で激烈な商戦を戦っていく」という内容です。

それほど連続ドラマを見ない私ですが、思わず引き込まれ、2時間14分を飽きることなく見てしまいました。視聴率も14.4%とかなり好調のようです。

このドラマを見ていて、電通のことを思い出しました。広告論の中でも話したのですが、一説には電通の成功は人であり、その一例として、第二次世界大戦後、優秀な関東軍の将校や満州で働いていたビジネスマンを仕事がない中で雇い、地方のメディアに送り込んで地盤を固めていったようです。

このドラマの主人公も全く畑違いの商社に勤め、次第に力を発揮するようです。はやり優秀な人はいるわけでどれだけ優秀な人を囲い込むかということは一つの重要なポイントですね。

私も広告会社で働いていた時にまさにこれを感じていました。というか広告会社こそ、優秀な人材をどう自分の周りに置くかが大きな勝負の分かれ道になるような気がします。

正直にさほど優秀な広告マンでもない私でしたが、常に誰が優秀かを認識し、その人がどのような接し方をすれば気持ちよく仕事をしてくれるか、またチームに加わっているかを自然な形で考えていました。自分の力には限りがありますが、人の力を借りれば何倍もの仕事ができる、それが広告の仕事のような気がします。

もうひとつ感じることですが、優秀な人が周りにおらず、凡人のみで仕事をしなければいけない状況もあると思います。たとえば、コンシューマーインサイトを見つけることでも、やはりそれなりの着眼点を持っている人と、そうでない人がいるわけです。何もせずにすぐにそのようなものを見つけられる人はそう多くはないでしょう。

そのような、私を含めての凡人の人たちには、ある程度のフォーマットやメソッドのようなものは必要になって来ると思います。私のゼミではMBAで習うような3C分析やSWOT分析などをかなりの割合でやらせます。人によっては「型にただはめ込むだけではないか」という批判も言われると思います。しかし、何もしないでも素晴らしいアイデアが浮かんだり、ターゲットのインサイトが浮かぶ人でなければ、大変良い訓練にもなりますし、またそれらに近づく道だと思います。

ゼミの時間にさんざんそのようなことをさせている理由もそのようなことですので、OBの人でも、ぜひ嫌がらず今後も続けてやってみてください。

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