広告取引

検定の魅力と広告業務の魅力

先日、後期の授業のために「フラットラットカルチャー」という本を読んでいました。この本は、ライトノベルやカフェなど現代社会で注目し続けられている多くのテーマについて1つ8~9ページ程度で、社会学的な分析を行っているものです。



フラットとは境目があいまいという感じで、以前であれば、その枠組み、範疇が明確であったものが近年あいまいになっているという枠組みで著者たちがとらえられていると私は感じました。かなり厚い本ですが、内容的には面白いものですし、自分が気になるワードだけ拾い読みをされても良いかもしれませんね。


その中に近森高明さんが書かれた「検定:できることの誘惑ー検定・脳ノレ・勉強法」というものに興味をひかれました。後期の授業で学生に要約を求めますので、ここではしませんが、特に私が興味をひかれたことだけ書くとすると、決定ブームの要因を以下の3つをあげて説明をされているこ所です。

①わかりやすい「できる」の獲得
②半信半疑ゆえの没頭
③学校文化をめぐる既視感
話は飛びますが、私の専門は広告取引で、最近は特に広告会社方の動機づけをどう高めていくかに関心を持っています。この領域で、上記の3つのポイントが広告の仕事に関する動機付けとダブルところがあると感じました。

①については、この本にも検定の魅力としての達成感が書かれていました。広告の仕事は多くの人が関わり、必ずしも一人の人の力だけでは成功に導くことは難しいと思います。またその指標も様々で、何を持って成功した、達成したかを判断するのも難しい気がします。したがって、達成ではなく、達成感というある意味曖昧な部分での満足度が重要になる気がします。夜遅くまで仕事をする広告マンも一種の達成という誘惑に駆られ頑張っている気がしました。

②の半信半疑ゆえの没頭という点ですが、検定は科学とゲームという2つの軸の中間に浮遊すると書かれていました。同じように広告の仕事はクリエイティブ(芸術的要素)とマーケティング(ビジネス的要素)の間で浮遊をしている感じをうけます。その何とも言えないゆるさは広告の仕事の一つの魅力のような気がしました。
③の学校文化をめぐる既視感ですが、本の中では検定を受ける場合、試験を挑む際の独特の緊張感とそのあとの解放感とありました。これも広告会社の仕事も、プレゼンやイベント、撮影など緊張感とそのあとの解放感はある意味麻薬のようにも感じることがあります。大きなイベントを続けているとその時のハイな気持ちが忘れられなくなります。
さて、この3つのポイントをうまく広告会社の人に感じてもらえれば、動機づけにつながるのではないかと考えたわけです。①なら、事前の広告業務に関する目的の明確化とその評価。達成感を感じられる仕組みです。②なら、多面的に広告会社の方を評価すること、数字の部分だけではない、クリエイティブ的な仕事への期待といったことかもしれません。③についてはメリハリのついた仕事のやり方、特に業務のポイントではある意味、仕事に関して、広告会社の人を追い込むことも必要かもしれません。そしてそのあとは、意外な感じでの報奨かもしれません。メリハリによる緊張感と解放感です。


私の実務時代の記憶をたどってみると、このようなことがあったからこそ、誰に指示されるのでもなく、遅くまで残り、プロジェクトを頑張ってこれた気がします。広告関係に勤められているOBはこれらを感じるように、メーカーに行かれている方は、仕事をお願いしている皆さんに上記が感じられるように、そして、現役の皆さんは就活の中で、上記のような魅力を自分が必要としているか考えてみることも良いかとも思いました。

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広告業界の再編?

昨日の日経新聞に「広告2社合併 世界最大に」という記事が載っていました。日本のことではなく、世界の広告業界の再編の話です。ご存知の方も多いと思いますが、世界の広告産業は4つの広告会社のグループで成り立っているともいえます。その次が電通さんですが、電通さんは以前はフランスに本社がある3位のピュブリシスグループと提携していたのですが、その後、その提携を解消して、イージスグループを買収したことで、4位との差を一気に縮めていました。(下は日経の記事です)


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4大グループとは、WPP、オムニコム、ピュブリシス、インターパブリックです。これらは単体の広告会社ではなく、親会社に株の持ち株会社があり、そのグループです。博報堂、大広、読売広告の博報堂DYホールディングスのような感じですね。



このような広告会社グループの誕生は、私が考えるには、マスメディアの取り扱いの問題でした。欧米では一業種一社制が一般で、どうしても電通さんのように1つの広告会社で規模を大きくすることには限界がありました。小さな取り扱いでは高い買い物になるわけです。そこで、メディアの購入会社を作り、グループで一緒にTV局などのメディアと交渉して、規模の力で安く広告枠を購入しようとしたわけです。




でも今は、TVなどのマスメディアはそれほどの伸びてはいませんよね。日経新聞によれば、ネットビジネスと新興国対策でどうしても規模が必要になるとのことでした。確かにビッグデータが騒がれていますし、SNSを中心に大量の顧客への対応が決め手になります。また中国やブラジルなどの伸びにしても、1つ1つの国を個別にカバーするよりは、ある程度グループ内で整理をして対応していく方が良いわけです。




但し、私は少しさみしさも感じます。今も個別の企業はありますが、今はほとんど存在感がないベイツやレオバーネットなどかつて有名なアドマンがそのクリエイティビィティで大きくなった時代がありました。大変素晴らしい広告表現やキャンペーンを、そして広告の理論をそのような会社が作っていかれました。そんな広告業界が、まずは規模で勝負するマネーゲームの様相が強くなってきたのも事実です。もうかなり前からそういう状態ともいえますが。




私は、広告の仕事は結局人が大きな力を持つと思っています。私も広告のコンサルをしていた頃に、戦略はうちの会社がたて、実際のメディアの購入やキャンペーンの実施は大手広告会社に任せていた時代がありました。その時も、どんなすごい媒体購入力を持っている会社でも結局は担当される方の能力でそれを活かすことも、ダメにしてしまうことも見てきました。



組織、規模は今後の世の中では本当に大切です。ただし、それをどう活かすかの内部的な知恵、「暗黙知」をどう伸ばしていくかが、今後ますます広告会社に求められると感じる記事でした。あまり勉強はしていませんが、マイケル・ポラニーの『暗黙知の次元』や野中郁子次郎先生のご本が有名ですよね。

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楽天市場とロスリーダー

最近のCMで目に留まるものがありました。楽天市場で主婦の人が子供達の野球のボールを投げ返すと剛速球になり、遠くのタンクを壊してしまうというものです。言いたいことは、重い荷物を運んで腕が鍛えられる前に楽天市場で楽に買い物をしましょうというものです。以下がそのCMです。楽天という野球球団を持っている企業ということをうまく使っていると思いました。凄いCMではないのですが、目に留まったという感じです。

このCMはシリーズもので、ほかにも主婦の人たちが、大挙して走ったり、泳いだりするものと、奥さんが帰ってくると旦那さんの浮気相手と遭遇するというものがあります。内容的には最初のCMの方が好きですが、その中に気になるシーンが出てきます。最後のPC画面に映った1本24円のミネラルウォーターの画面です。以下がそのCMです。

これを見たときに「ロスリーダー」という言葉が浮かんできました。通常これに近い量販店のチラシ広告ではおとり商品といって、利益は度外視して、お客さんの注目をひき、安売りをする商品が含まれています。このおとり商品のことをロスリーダーと呼ぶわけです。お店にとっては戦略的に使えばインパクトもありますし、重要な商品です。でもそのブランドについてはかなりの打撃を受けるものです。この手の商品はある程度ブランドが確立されて、知名度がなければいけません。そうでないと、安いと感じませんよね。

また、このロスリーダーとして使われてしまうと、通常の値段で売っているとやはり高い印象をうけるものです。今回もクリスタルガイザーという商品が24円で売られているのですが、通常なら100~120円程度の商品ですよね。もちろん、まとめて買うからこの値段ですが、安い商品のイメージはついてしまいます。

もう少し複雑な話をするのですが、私が昔、30年も前になりますが、カメラの仕事をしていた時に、その営業の人が嘆いていた言葉を思い出します。大手量販店からチラシのラフデザインのようなものが送られてきて、その中に当該カメラが非常に安い値段で売られるものがのっており、もし載せたくないのなら、広告の協賛金をもっと出せというものです。もちろん、そんなダイレクトな言い方はしないのですが、メーカー側とすると量販店の考えを想像せざるを得ませんし、なんとかそんな安売りをしてもらいたくないので、協賛金を自主的に払っても阻止したいと思うわけです。取引は結構ドロドロしたものだと思ったことを思い出します。

30年も前の話ですので、今がどうかはわかりません。またこの楽天市場は単にお店の取次ですので、もちろんこれには当てはまりません。楽天自体は利益を度外視しているわけでもないし、サイトに行ってみたら、多くの販売店がこの商品をかなり安い値段で販売しているので、クリスタルガイザー自体が低価格戦略に向かっているのだと思います。ただし、ブランドは傷つけるのだろうな~と、表現の面白さに対して少し感じたCMでした。

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広告論を通しての大学での学びとは・・・

昨晩、恒例の東京でのOB会がありました。立命館に移ってきて2年目から始めましたので5回目となります。立教時代の2つの期と立命館の4つの期、そして現役の3回生の7学年の皆さんが集まりました。ゲストの方を含めると50名の以上の人が参加してくださいました。とても楽しく3時間の会があっという間という感じでした。

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私は、ゼミのOB会が大学を通しての学びの中でもとても大切だと思っています。この夏に広告論を通した大学教育というテーマで論文(と言えるものになるかわ別ですが)を書いてみたいと思いますが、その中でも書いてみたいと思っている内容です。

その研究の内容ですが、前半は英国の哲学者のホワイトヘッドの教育論から、広告論が大学の一般教育としてもとてもよい題材であることを指摘したいと思っています。主に企業研究や後期の4大コンペを例にとり、実務に近い形での学びの大切さを書きたいと思っています。

後半は、今書いているこのブログやホームページ、TwitterやFacebookを私がどのような考えで続けているかを書いてみたいと思っています。特に最近はFacebookに力を入れています。そのポイントは、大学時代の学びの限界ということを考えているからです。ホワイトヘッドの考えは学びにとっての応用できる力の大切さです。これがキーワードとなります。

内のゼミでは極力学んだ理論、たとえば経験価値マーケティングやコンシューマーインサイトなどを自分の課題として応用できるように工夫をしています。ただし、やはり実生活と大学の学びでは異なる部分があります。また、1年間あるいは2年間の学びではあまりに時間が短いと思います。また、社会の中では、実際の利害関係が発生し、それに対する責任が発生しますので、その中での経験は大学時代とは大きく異なるわけです。

ところが、社会にでると大学での学びを忘れ、どうしても目先のことに走ることがあると思います。私自身も20代ではそうだった気がします。そんなとき、大学時代に学んだ理論を少しでも思い出す機会、またものに対する価値の整理といったことを学ぶ機会はとっても大切ではないでしょうか。

と言うわけで、私のブログではもちろん現役生に対しての思いがかなり強いのですが、OBの皆さんへのメッセージとしての思想的(考えから)な部分を多く取り上げています。またOB会では私が素晴らしいと思っている友人をゲストとしてお招きしてOBの皆さんへの刺激にもつなげていきたいという思いがあるわけです。

こんなことを書くと、何かとても堅苦しい感じがしてきますが、学びはまずは楽しいこと、興味を持つところからスタートすべきというのもホワイトヘッドの思想です。したがって、OB会というとても楽しく、懐かしい場、またFacebookというとてもゆるい感じのつながりを大切にしています。そのおかげかFacebookでは、150人のOBと現役生がいる中で70名以上がすでに登録をしてくれています。これが「勉強会をするから参加しなさい」といっても敷居が高いのではないでしょうか。

ということで、今後も色々な新しい道具をうまく利用して、OBの皆さんと絆を深め、少しでもOBの皆さんの学びに貢献したいと思っています。参加してくれた皆さん、今回はありがとう。残念ながら参加できなかった皆さん、来年はぜひ参加してください。大阪の皆さんまた日曜日に5期生のOB会があるようですが、東京のOB会のようなものを関西でもやりましょう。

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「選ぶ側の論理」②

おかげさまで、今日退院しました。まだ回復食ですが、10日ぶりで家で食事ができました。食べるものにはまだ制限がありますが、デスクワークであれば特に制限もないので、明日は学校で定期試験の採点です。がんばります。

さて、前回の続きで野口さんの「もうひとつのプロゼン、選ぶ側の論理」について書きます。プレゼンを評価するときに広告主としてチェックするポイントを以下のように野口さんは書かれています。

1)ターゲットカスタマーとインサイトがきちんと押さえられているか

まさに、いつもゼミ生の方に言っている、ターゲットが目に浮かぶように絞り込むこと、そしてそのインサイトをとことん深く掘り下げることですね。皆さんも行った、The day in the lifeをぜひ忘れず、やってみてください

2)メッセージおよび提案価値がインサイトにミートしているか

一貫性の話をいつもしていますが、せっかく、インサイトをだしても、施策がそれに沿っておらず、単に面白いこと、インパクトに走っていることがあります。何か具体的な表現案・コミュニケーションデザインが思いついたらとにかくインサイトに沿ったものかをまず考えてください。

3)メッセージおよび提案価値と商品の価値につながりがあるか

これは、結構難しい点があります。野口さんが担当されている自動車のような耐久財とおかしのような低関与のカテゴリーでは少しことなると思います。しかし、最終的にそのブランドとの価値と結びついていなければ、広告キャンペーンだけ思い出し、結局その商品を手に取ることはないですよね。広告キャンペーンは目的があります。結局目的を果たさなければ自己満足に終わってしまいます。

4)メッセージおよび提案価値が他社商品にもあてはまるものではないか

他者の商品とありますが、もう少し広い範囲、これまでの他のキャンペーンとの差別化は必要です。やはり、ユニークさは大切ですね。これだけ情報量が多い世の中で、明確に差別化できるアイデア必要ですね。

この4点をしっかり考えて、3回生の皆さんは後期のプロジェクトでは良いプランを作ってください。

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「もうひとつのプレゼン、選ぶ側の論理」書評

入院から早いもので、一週間となりました。術後体調がもう一つの日もありましたが、順調に回復しています。たっぷり時間があるので、読書をしていました。専門書は疲れるので、小説など4冊を読みました。いろいろ感じるところや、学ぶところも多かったのですが、その中で、特に広告ビジネスに関する「もうひとつのプレゼン、選ぶ側の論理」を少し紹介したいと思います。

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この本、私が実務時代にお世話になった、日産自動車の元宣伝部長野口恭平さんが書かれたものです。野口さんは現在も日産のグローバルブランドコミュニケーション・CSR部長としてご活躍をされています。日本アドバタイザーズ協会のパティーで久しぶりにお目にかかり、お話をさせていただきました。図々しくも後期の広告表現論のゲスト講師をお願いしたところ、快く快諾していただき、ご本までお送りいただきました。

この本ですが、広告のプレゼンテーションについて、広告会社側からではなく、広告主側から書かれて本です。プレゼンに関する本は多くありますが、私が知る限りは広告主側からの視点で書かれたものは初めてだと思います。それでけに大変ユニークな視点で、また学ぶことの多い本でした。学術書では、ありませんので、大変読みやすく、野口さんの30年以上のご経験から、マーチやセフィーロの事例などあり、わかりやすい内容になっています。

ポイントは、選ぶ側としてどういうポイントで、プレゼンを評価すべきかということです。具体的な評価シートもあり、すぐに役立ちそうでした。広告主側の視点ですが、実は、広告会社側の人が読まれたら大変勉強になると思います。こういう視点で広告主は評価するのかということがわかりません。広告だけにとらわれず、プレゼンを受ける人、また行う人、特に入社2~3年の人にはかなり役に立つものだと思います。

内容的に驚いたことは、私が日ごろ皆さんにお話をしていることと本当に重なる部分が多い事です。ターゲット分析、特にインサイトを見つけることの重要性などが強調されていますし、SWOTなどの戦略分析などの重要性も書かれています。

3回生の皆さんがいま後期のプロジェクトの取り組んでいますが、これにもかなり役立つ内容です。まず、なるほどと思ったことは、「プレゼンは提案者のための場ではなく、選ぶ側のためのものである」という点です。どうしても広告会社側は、選ぶ側、広告主が考えていることを忘れがちです。私なりに言い換えれば、良いプレゼンは、うまく提案をすることでなく、選ぶ側のためになるようにプレゼンをすることを心がけるということです。内容的にもそうですし、テクニック的にも早口になったり、小さくて聞きにくいプレゼンはもってのほかです。独りよがりにならないということです。

それから、消去法の評価をしてはいけないとありました。逆からいえば、消去法、リスクを軽減するだけではだめだということです。現役の皆さんは、まだ始めたばかりなので、まずはリスク(論理の矛盾など)を減らすのは基本です。ただし、選ぶ側にプラスになると感じさせなければいけませんね。流行りビックアイデアは必要です。

長くなりましたので、野口さんが挙げられている、評価の4つのポイントの話はまた明日にでも書きたいと思います。

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商業学会に参加して感じたこと。

土曜、日曜と熊本での学会に参加してきました。商業学会ということで広告関係の報告は少なく少し居心地が悪い感じもありました。商業学会は流通とマーケティングの学会です。分かってもらえるかわかりませんが、昔マーケティングは商学と呼ばれていて、今でもこの学会では流通がかなり大きな位置を占めています。広告はマーケティングの一部という位置づけですので肩身が狭いわけです。それでも参加するのはあとでも出てくる異文化との交流が大切だと思うからです。

広告関係としては2つの報告がありました。1つは、ワールドカップの時に流れたTVCMの効果、もう1つは「消費者インサイトをいかに獲得するか」ということで、Wieden+Kennedyのケースでした。1つ目はエンゲージメントの流れかと思ったのですが、残念ながら少し違い、その時期のサッカー関連の表現を用いた場合の広告効果でした。私も研究しているので、これについてはまた後日書きます。

インサイトのほうは、結論として、1.チームでの対話、2.異文化との対話、3.他者=自己との対話、とのことでした。結構アカウントプランニングで言われている内容と近い感じでした。学会が異なるとこれまでの知見があまり活かされないが残念です。

それと結構W+Kを持ち上げている感じはありました。確かにW+Kのナイキの広告は素晴らしいのですが、日本の代理店でなかなか同じような作業ができないのは、結局は私の専門の取引方法の問題が大きいと感じています。フィーならそのようなインサイトを見つけることへの時間が結構避けるわけです。コミッションやグロスの取引ですと、代理店のトップはお金が取れないそのようなものにあまりお金を割けなくなりますよね。

結局、フィーとか成果報酬とか、新しいシステムを確立しなければいけない状況です。ただし学会に参加していた代理店に勤める友人と話をした中で出てきたのですが、現状の終身雇用、年功序列の賃金体系に変わる新しい雇用システムを探していなければいけない気がします。もちろん、これまでのよさを残す必要はありますが、最低の賃金はベースとして、能力による賃金体系は明確にする必要はあると思います。またそれを査定する方式や、また業界内での他の企業への転職を容易にする風土づくりなど、色々考えることは多いと感じた、2日間でした。少し手を広げてそのあたりも研究してみたくなりました。

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aprais

東京に来ています。朝会議に出てから慌てて新幹線に乗ってその後日本アドバタイザーズ協会のパーティに参加しました。久しぶりに昔お世話になった日産の野口部長、キャノンの木下さん、キーコーヒーの須賀さんなどにお会いでき楽しいひとときを過ごしたした。日本アドバタイザーズ協会(JAA)のトップが変わり、理事長はサントリーの佐冶さん、そして専務理事に藤川さんがご就任されました。このことはまた書きたいと思います。

そのあと古い友人と会ったのですが、その会社のことを少し書きたいと思います。apraisというサービスを行っている会社です。一言で言えば代理店評価サービスとも言えるのですが、実は、広告主の評価サービスとも言えるものです。具体的には年に1回、広告主が、広告会社について、どのサービスが満足度が高かったか、どの点が不満だったかを伝えるものです。逆に広告会社が広告主についてどのような点で問題を感じているかを明らかにしてくれます。

私は、広告主と広告会社には3つのパターンがあると思います。広告主が広告会社より上から見ている場合、逆に広告主が広告会社を上に見ている場合、そして本当のパートナーとしてみている場合の3パターンです。昔の御用聞き的な広告会社は、とにかく広告主に気にいられるように、賄賂まがいのこともおこなっていたようです。また逆に大手の広告会社と仕事をさせてもらえるだけで喜んでいる広告主もいることも事実です。でもそれらは本当によい関係でしょうか。

私はゼミ生に3Kということを言っています。その中でも持っとも大切にしているのは「敬意」ということです。お互いに敬意を持っている関係こそよい仕事ができると思います。そういう意味でもお互い言い合える関係こそが目指すべき関係だと思います。欧米では、広告主と広告会社の健全な関係構築するための研究がかなり行われています。ところは、日本では本当に少ない状況です。

中々、日本では広まりませんが、ぜひ広がってほしいシステムです。今欧米で主流になりつつある成果報酬のシステムにも大変プラスになると思います。

その後、駅で、ゼミ生から就活についてよいニュースがありました。電話が遠くあまり詳しい話ができませんでしたが、今日は一日本当に充実した一日でした。

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英語

今日の日経新聞夕刊に「公用語は英語、楽天に密着取材」という記事がありました。日経電子版の広告のような形ですので、詳しいことはわかりませんが、昨年3月にスタートした楽天の社内での公用語がどう職場で浸透しているかという話のようです。

内容的には、朝の社長の英語のでのスピーチを聞き洩らすと仕事の方向性を見失いかねないと社員の人たちはかなりピリピリのようです。

私も、海外で働いていたころや外資系に勤めていたころはかなりピリピリした状況でした。もともと大学までは英語が大の苦手で結構いやな思いをしました。そんな私が英語を勉強しようと思ったのは23歳の時です。サラリーマン生活も1年がたつころ、自分に足らないこと、これから必要なものを考えて、行き着いたのが英語でした。正直かなり大変な道のりでした。よく切り抜けたと思いますし、人間追い込まれるとどうにかなるものです。

自分の能力を高めるときの方向には2つあると思います。1つは、自分の得意な分野を伸ばすこと。もう一つは苦手なものを克服するということです。私にとって英語はまさに苦手なものを克服したい言うことでした。

どちらが良いかわかりませんし、得意な分野の伸ばすほうが効率が良い気はします。でも今考えると苦手なものに挑戦したことも結構私にとって良かった気がします。

今でも同僚や、同じような経験をした友人に比較すると英語はひどいものです。本当にお粗末ですが、英語を少し勉強してきたおかげで、自分の生活が広がったことは間違いはないと思います。いろいろな人に出会うこともできましたし、経験できないことも経験できたと思います。

うちの奥さんは、私に比べるとはるかに英語ができます。もともと才能があったのかもしれませんが、26歳の時から英語を本格的に初めて、今は教えています。私は、とても奥さんには勝てませんが、それでも少しは自分の人生を楽しくするくらいには伸びたと思います。

英語に限らず、そのような知識や能力は人によって、本当に伸び方は違います。それがよいのだと思います。なんでも簡単にできたら逆に面白くない気もします。

この10年、昔に比べると英語を使う時間が本当に無くなりました。またこの2年間は全くと言ってよいほど英語に接することがありませんでした。ということで、今月から少しずつ英語の勉強を再開しました。こんなはずではないということも多いし、落ち込むことも多々あります。でもそんな時間を持つことが良い気がします。

今週の日曜日は、海外のお客様が来られるので、多少は英語を話さなければいけない状況です。なかなか楽しむまでいかないかも知れませんが、昔の緊張感を思い出し、有意義な時間を過ごしたいと思います。

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お布施

先ほどのNews23でお寺に払う費用、お布施を明確にする流れがあるという話がありました。たまたま一昨日に法事があり、いくら払うかで悩んでいたので、少し気になりました。みなさんは経験はないと思いますが、結構悩むものです。ちなみにうちは5万円払ったのですが、おおよそ相場くらいのようです。

ニュースでは、EAONが参入しホームページ上にお布施の価格をのせたことで、寺院の団体から批判がでて、ホームページ上からは削除したそうです。お布施は、お礼の気持ちだから通常のサービス商品とは違うという話です。

でも昔のお寺と今のお寺では、檀家やお寺を使う人との付き合い方がかなりちがうと思います。うちは昔からの檀家でお寺との付き合いは古いのですが、それでも年に何回かしかお寺にはうかがいません。最近は、地方から東京に来られている人などもおられ、法事のときだけお坊さんを派遣してもらうケースもあるそうです。

広告の業界もある意味似たような流れがありました。戦前や戦争直後などでは、大外交といわれる広告会社の名物広告マンがいて、1回の取引でかなりの利益を上げていたようです。今よりも広告マンと広告主の担当者との関係はかなり密だったようです。

もちろん、すべてのことをきっちりと決めるべきとは言いません。しかし、お互いの信頼関係を保つためにも、明確にすべきことはすべきだと思いました。

今日は、あまり話しがまとまりませんでしたね。明日はもう少しわかりやすい話を書きます。

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