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学生論文の書き方

一昨日、卒業式がありました。今年も笑顔のゼミ生を送り出すことができホッとしています。夜は遅くまで飲み、昨日は完全休養日でした。

さて、送り出した卒業生が、卒業してから学校の講義を受けることができないかという質問をしてきました。聴講制度などを説明したのですが、社会人になるとなるともっと勉強しなければ、したいと思う人も多くいると思います。
人によっては、卒論で悔いが残っている人もいると思います。あるいは、今後のことを考えてもっと勉強をしなければいけないと思った人もいるのではないでしょうか。
今日は学生が書く論文について少し述べていきたいと思います。1つには、新4回生が悔いのない卒業論文を書いて欲しいという気持ちがあります。但しOB/OGの皆さんにとっても論文(研究)と企画書や報告書は、実は同じポイントを抑えるべきだと思うからです。
うちのゼミ生が書く論文は形式的には、特に問題はないものばかりです。それなりに面白いものも多いのは事実です。特に3回生のグループ論文は3チームともかなりのレベルだと思っています。但し、今年も学内の論文賞では入賞は1チームのみ、卒業研究はすべて選外でした。賞を取るために書くわけではありませんが、正直残念だと思います。
言い訳をすれば、内のゼミは3回生の時、広告プランの作成に多くの時間をさいています。したがって地道に先行研究にあたり、遠くまで調査に行くようなゼミでは、ありません。でもその中でも良い論文はかけてるはずです。
それでは、現状何が足らないのかと考えてみました。一番の問題は「問い」がしっかり立てられていない、問題意識の掘り下げが十分でない、そして自分の主張が弱いといことだと思います。
「インターネットのことを研究したい」、「アニメのキャラクターを調べたい」といっても、では、そのどの部分のどういうことを明らかにしたいか、あまり明白ではなく、またオリジナリティはかけている気がします。社会に出てからの、課題の発見です。研究なら、この問により社会が良くなる、実務ならブランドや商品が良い状態になるということです。その見通し(仮説)がないとどうしても調べ学習や調べ報告書になってしまいます。私も昔、調査の報告書を書いていましたが、事実の羅列で、自分の仮説、検証がみえないものが多かった気がします。
研究でも実務でも最終的な主張は絶対に必要です。まず問いをとことん掘り下げて、何かを明らかにしたいのか、しなければいけないのかを明確にする。そしてそれに関する過去の研究や、データをしっかり調べる。すでに明らかになっていることは調べる必要はないわけです。そして仮説を明確にし、仮説の検証法をしっかり吟味し、検証を行う。そして最後にそれから導き出すことのできる結論とインプリケーション(どう発展、実務に活かせうかなど)を書くことです。
そこで特に必要なのが、結論に含まれる書き手の主張です。私をこの研究でこれがわかった、こうすれば社会がよくなる、課題が解決するということです。

新4回生は就活で忙しいと思いますが、ぜひ卒論ではこれらを意識して、そしてOBに/OGのの皆さんは、自分の企画書・報告書にそれらが含まれているかを再度確認してください。きっとより良いものがつくりあげることができると思います。

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