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2014年4月

銀二貫:本も顧客ニーズ?

先日、関西のOB会で本の卸の会社としては最大手の日販に勤めている西村君から「銀二貫」という時代小説を頂きました。この本は、彼も携わっている「Osaka Book One Project」の第一回大賞をとられた作品のようです。今NHKでもドラマが始まっています。


正直小説を読むことはほとんどなく、おそらく5~6年は専門書ばかりを読む日が続いていました。ということで、頂いてから2週間ほどたっても中々読み始めることができなかったのですが、たまたま、昨日大阪まで行く用事があり、その電車の中で読み始めたら、とまらなくなり帰ってから続きを一気に読んでしまいました。人情話というのでしょうか、とても心洗われる内容でした。この本のように面白い本はあるのでしょうが中々きっかけがなければ読まないものですね。
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この本とは別に先週の金曜日から「ベストセラー・ライトノベルのしくみ」という本を読み始めました。こちらも面白いのですが、専門書ということもあり「まだ「はじめに」と「総論」の部分しか呼んでいません。但し、それだけでも大変参考になることが多く書かれていました。本の利用率という点から言うと最も高いのが10代で最も低いのが40代だそうです。若者の活字離れという話がよく言われ、学生の論文で取り上げることも多くなっています。しかし実際は、10代は結構本を読んでおり、その一端を担っているのがライトノベルのようです。
また、この本の分析では、ライトノベルという分野では、徹底的な顧客満足度を高めることがなされ、それに合致している作品はかなりの大ヒットになっているとのことでした。ライトノベルの顧客ニーズとは「楽しい」「ネタになる」「刺さる」「固有性」とのことでした。詳しく知りたい人は本を読んでください。
また、この本は、環境分析として、ポーターのFive Forcesやゼミでも使っているPEST分析を用いています。顧客満足度を高めることはいまさらながらですが、大切なことですね。最初に書いた「銀二貫」はライトノベルとは違いますが、この著者である高田郁さんも以前は漫画の原作を書かれていたようです。ある意味今の時代の顧客ニーズを掴むすべをお持ちなのかもしれないと思いました。
但し、ライトノベルはそのジャンルの一定のイメージができているので、継続的にある程度のボリュームが獲得できている気がします。通常の本では、本屋大賞や上記のOsaka book one projectのような賞なども読者のニーズを刺激するにはよいとは思いますが、個々の本も現代の人々のニーズにそう必要が歩きがしました。そして沿ったものであれば、それを的確に伝達するコミュニケーションを検討しても良い気がします。



読む本が多く、中々時間が取れませんが、たまにはこれからは小説も読んでみたいと思う一日でした。

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広告業界就職活動②

新学期が始まり、広告論の第2回目を行いました。先週質問を書いてもらったのですが、その質問の答えをこのブログで書くと約束をしましたので、書かせてもらいます。数多くの質問の中で、やはり目に付いたのが就活関係、特に「広告代理店に入るためには今から何を勉強したら良いですか」という質問です。



このブログのカテゴリーでも就職活動を立てていますし、2010年にも書いていましたので、そちらを見てくださいと言おうと思いましたが、4年もたっていることから、再度今感じていることを少し書きたいと思います。前提とする私は、外資系の広告会社勤務が長く、国内の代理店は10位代のさほど大きな広告会社とはいえない会社に勤務していたということです。したがって、電博ADKさんといったところで働いた経験もありませんし、残念ながら、内のゼミからこの3社に合格したものは1名(辞退していきませんでしたが)だけで、途中入社でADKさんで勤務されている人がいるだけです。



したがって、どれだけ、大手総合広告代理店の希望をする人を的確にイメージできているかは難しいところがあります。但し、この3社に友人も多くいますし、話も聞いてきました。また、1回生の小集団を指導した学生が電通さんで2名働いていますので、その辺を含めて総合的に考えて書いてみたいと思います。
まず、よくある質問で、何か資格は取っておいたほうが良いですか、という質問があります。たとえば、色彩検定はどうですか、といったことです。正直全く関係はないと思います。もちろん、資格、それも中々取れないようなものを持っているのであればプラスになることはもちろんです。色彩検定は、デザイナーになれるわけでもありませんし、また実際の仕事でもあまり役立つとは思えません。




では、何を大学時代に身につければよいのかということですが、私は他の人との違いが明確なにできる何かだと思います。抽象的で恐縮です。それもできるだけ具体的に目に見えるようなものです。性格もよくそこそこ頭の良い学生は山ほどいます。ではその中で誰をとるかといえば、その理由が語れることですよね。居酒屋のバイトで酔っ払いのお客さんにうまく対応をしたといったエピソードではとても無理です。




上述した、電通さんに入った学生(内の学部を卒業してから大阪大学の大学院に行ってから電通さんに入ったのですが)は学生時代に、全国都道府県キャッチコピー大賞のようなイベント企画し、県の協賛を取り付けたり、広告業界ではかなり著名なクリエーターの方に審査委員になっていただいたりしたことをかなり中心的にやっておられました。かなり行動力がある方と思います。




また、ADKさんに入った女性の方は、ドイツ語ができ、ドイツに留学して、特定の勉強をされてきたようです。何を勉強されたかは忘れましたが。それらを総合すると何かかなり困難なことに関して自主的にそれに立ち向かい、力を発揮してきたと明確にいえることだと思います。他の応募者との違いが明確だということです。因みに、私のゼミで博報堂さんに合格した人は、大学に入る前に自衛隊に一年いました。もちろん、自衛隊出身だけでは十分でないのですが、その上に彼は頭の回転がよく、行動力も伴っていました。但し自衛隊での経験はプラスになったと思います。



面接官が「へ~」というような出来事をできれば4年間で実践できることが一番ではないでしょうか。では、もうすでに、3回生なり4回生になってしまった人はどうするかという問題ですが、大手3社は分かりませんが、内のゼミ出身でも結構そこそこの広告会社には入っています。彼らは、それほど凄いことはしていませんが、それでも内のゼミで、学びにかかわることでかなり大変な思いをして、それを乗り越えてきました。結局魔法の薬のような簡単なことはないということです。ユニークで、しっかりと自分がやってきたことが語れるという基本になります。




1つだけ、電通の方が言っていたことですが、語学はそれなりに評価されるようです。但し、英語なら相当のレベルが必要でしょうし、できればその他の言語ができれば尚良いと思います。電通の方が言われていたのは、相当数の応募者がくるので、その差は本当に小さい、したがって、最後の一押しをしてくれるものがあればそれは違うということです。それが一番分かりやすいのは語学でしょうし、後は、ビッグデータのようなものなど、統計的な知識もプラスになる気がします。




こう書いていくと、それじゃ無理と思われるかも知れませんが、広告業界は結構転職は多くなされます。上述のADKさんで働いているゼミ生も、最初は名古屋のさほど大きな広告会社ではないところで働いていました。私も、スタートは調査会社で、広告会社ではありませんでしたが、行きませんでしたが、ADKさんからお誘いを受けたこともありました。




まずは、本当に広告界が自分が一生働くに値する場所なのかをじっくり考え、そしてそうであればまずはどこかに入り、そこに満足せずに、より自分を高める場所を追及してみることはひとつの方策かも知れません。ネットを含め広告会社はたくさんあります。あきらめずに受けてみてください。1~2回生の方はまだ時間が多少はありますので、ぜひ、何か人が驚くような経験を学生時代にできるように頑張ってください。もし、追加で質問がある場合には、コメントをください。

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