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2013年日本の広告費とメディアに望むこと

2月20日に電通さんより「2013年日本の広告費」の発表がありました。経済産業省からも確か発表はあるようですが、電通さんのデータが業界では使われています。私も講義では、こちらを使っています。このデータ電通さんが、各企業に問い合わせをして算出をしているようで、本当に助かります。凄い努力ですよね。


さて、2013年総広告費は5兆9762億円と前年費1.4%増ということで、2年連続の増加のようです。でも2007年は7兆円を超えていましたので、それを考えればまだ1兆円は下がった計算です。マスメディアもテレビの0.9%増など、どうにか維持をしているようです。一方、ネットは8.1%増ですし、衛星放送関連は9.6%とかなり増加になっています。
あまり数字だけ出しても面白くないので、これから何が伸びるのかを少し考えてみたいと思います。折り込み、DM、フリーペーパーが軒並み前年割れをする中、屋外広告が2.5%増と交通広告は1.5%増と頑張っているようです。前者は紙媒体なので、厳しいですね。後者はデジタルサイネージなどの影響もあると思います。交通媒体は、私が東京に行った時にまだ空きが目立つような気がしますが、これから変わる可能性は高いですよね。デジタル化にうまく移行できれば、効果測定も可能になるし、交通広告は効果が見えにくい感じはありましたが、その辺もこれからの可能性は十分にあると思います。あとはどれだけ初期投資ができるか、そしてそれを安く行える技術とアイデアなのかもしれません。
それから、POPも6.0%増とかなり良かったようです。これももしかしたら、店頭でのデジタル化の影響かもしれません。位置情報でのジオマーケティングの使い方はこれからいくらでもアイデアが出そうな気がします。
そうなってくるとTVも将来を見据えて、もう少し新しい方向性を考えてみるのも面白いと思います。今でもデータ放送はありますが、もっと大胆に展開してもよいのではないでしょうか。たとえば、ネットでは第三者配信というものを行っています。広告を一度、セントラルサーバーみたいなところに置き、それから配信するような形です。地上波のテレビもこのような全く新しいビジネスモデルを取り入れるといったアイデアです。テレビは基本的に局に広告素材を送って、広告枠に挿入したもらう価値です。もしこれがネットのように、番組と広告枠が切り離すことができれば、もっと視聴者にマッチした広告も送れるようになると思います。
10年近く前のゼミ生の論文で、消費者が事前に広告の好みを登録しておけば、それに沿った形の広告が送られてくるというアイデアがありましたが、そんなこともこの方法ならできるわけです。アメリカではTIVOなどのサービスである程度はできていると聞いています。日本のメディアも景気の回復でわずかに増加していることを喜んでいるのでなく、5年後、10年後を見据えた、大きな投資も必要な時期に来ている気がします。

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