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言葉とコミュニケーションの技術

明日から、夏合宿です。今年は四国の香川県に行くそうで、おいしいうどんが食べられそうで楽しみです。合宿に行く前にブログでも書いておこうかと思い、ネタ探しに宣伝会議の今月号を眺めていました。メインは宣伝会議賞の課題発表でしたが、特集で「言葉とコミュニケーションの技術」というものがありましたので、そちらについて少し書きたいと思います。


特集の内容では、仕事の場や、就活、政治など、多様な場面での言葉の使い方について触れらえていました。特に興味を持ったのが、「社会課題X言葉」と「就職活動X言葉」です。2つとも通じるところがある内容でした。
前者については、明日からの合宿でゼミ生に中間発表をしてもらう論文の執筆にも関わることです。毎年、「せっかく論文を書くのだから社会に貢献できるようなテーマを選んでください」とお願いしていることもあり、社会課題を中心的なテーマとして挙げることがほとんどです。一昨年は東日本大震災後の学生ボランティアをどう増やしていくか、昨年は違法駐輪をどう減らすかといったものです。


宣伝会議には、電通のクリエイターの方が言われたことが書かれていました。たとえば「必ずしも正しいことが人の共感を得て、行動を促せるとは限らない。それが社会貢献活動への参画を求めるコミュニケーションの難しさだ」などです。


確かに社会課題はそもそも良いということはわかっていることばかりですので、普通に伝えても中々行動を起こさせるところまではいきませんよね。本当に毎年苦労しています。うちのゼミでは、過去の研究のレビューを特に重視して、調べてもらうようにしています。研究ですので、当然ですが、ただし、その中からどうユニークな仮説を見つけられるかがポイントになります。その仮説の提示のところで、今回のことは役にたつのでは思いました。
たとえば、このようなことも書かれていました。「お茶の間活動に敷居を下げる共感コピー。正しくて素晴らしくて、みて背筋の伸びるような言葉ではなく、社会活動に対する意識の高い人以外もカジュアルに参加できるように、ちょっとした遊び心を加えていく。 ~中略~ 過去の経験や人の話、言葉など様々な原体験を拾い、編集し、コピーを考えていった。 ~中略~ そういうことあるある!という共感を与える言葉が生み出されていった。」ということだそうです。まだ抽象的な話に聞こえるかも知れませんが、3回生の皆さんは、自身の過去の経験を振り返って、これなら本当に私も参加する、実行するということを何とかうまく見つけてほしいと思います。
もう一つの「就職活動X言葉」ですが、参考になることとして、就職活動で選べれるための言葉、自己PR、として次の3点があげられていました。1.「自分の言葉」であること(自分の言葉は、脳内で自問自答しているときに交わされている「考える言葉」のこと)、2.脳内で交わされた「考える言葉」の量が自己PRの質に影響する、3.他人の言葉は使わない、でした。興味のある人は、京都に戻ったらコピーを差し上げます。


結局、論文でも就活でも伝わることは、個人的で、具体的な言葉だと思います。そのためにもどれだけ、深く考えられるかですよね。就活はわかると思いますが、論文/研究でもどれだけ、自分事で、その社会課題を本当に解決したと思い、考えられるかです。そういう意味でも、就職活動のステップとし、論文で言葉とコミュニケーションの技術を磨くことは、本当に大切なことだと改めて感じました。

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