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聞く技術

先日今年度の講義が終わり、最後のゼミで反省会を行いました。3回生ゼミでは最初に立てた自分の目標についてどれだけ満足のいく結果を得られたかといったことを短い時間で全員に話をしてもらいました。そのついでに指導教員である私について、来年直してほしいことなども語ってもらいました。

それほど、多くの意見は出なかったのですが、1つには、私がしゃべりすぎるので、もう少し学生の話を聞いてほしいということがありました。全くその通りで、私は、特にゼミ生と内の奥さんに関しては、人の話を聞かず話し続けてしまう癖があるようです。本当に反省すべきだと感じています。
こういうことがあると直ぐに何かにすがりつきたくなるのが私の悪い癖で、早速役に立ちそうな本を購入しました。最初はベストセラーの阿川佐和子さんの「聞く力」を読もうかとも思ったのですが、評価では素晴らしいエッセイだが、これを読んでも聞く力がつくというようなことはないと言ったコメントがあったので、別の本にしました。

東山紘久さんの「プロカウンセラーの聞く技術」という本です。東山先生は臨床心理士の方で、この本も臨床心理士としての聞く技術という部分は大きいのですが、それなりにプラスにもなりましたし、反省する部分は多くありました。

もともと、人間は聞くことよりも話すことの方が好きな生き物なのだということがありました。したがって、聞き上手になるには、「話さないこと」が一番のようです。難しいとは思いますが、これからゼミの就活相談の面談も多くあると思いますので、実践してみたいと思います。少なくとも聞き上手は、自分は多少苦痛かも知れませんが、相手にとってはかなりメリットはあるようです。ゼミ生との面談では、まずは話さないという意識を持ち続けることですね。
さて、この本を読み終わって、そういえば「広告」とは、一方的に話す行為なのだと再認識しました。人間は、聞くより話すことが好きなら、広告だって、そうできないのか。確かに愛用者カードのようなもので、意見を集めている企業も多いと思います。でも一方通行で「相づち」を打ってくれるわけではなりませんよね。この本によれば、相づちはとても大切で、聞いているか聞いていないかうわの空のような状況では、逆に相手が怒ってしまうわけです。そう考えると、「お客様の声」とかといってフィードバックがあるのか分らない状況では広告の効果としてはマイナスかも知れませんね。


そういういうことで言うと、3年ほど前に米国で行われた(今も続いているかも知れませんが)ベストバイという大手家電量販店が行った「Twelpforce」というキャンペーンを思い出します。このお店、1つのTwitterのアカウントをもち、それに来る苦情や、質問、意見などに、従業員全員で即座に対応するというものでした。説明が分りにくいのですが、カンヌで賞もとっています。私も経験があるのですが、企業に質問のメールを出しても、すぐに返事は来ませんし、電話などでは、いつまでたってもつながらないことばかりですよね。
消費者は話したがっている、企業は聞く技術をもっとつけるべきだ。広告の中でもそんなことを考えても良い気がしました。それはさておき、ゼミ生の皆さん、また私が話し過ぎた時には、遠慮なく注意をしてください。

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