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評価される論文2

今年最後のブログとなると思いますが、先日に引き続き、「評価される論文」を書くことにします。先日のブログをお読みになっていない場合には、まずそちらをお読みください。

前回では、評価される論文のポイントとして、「型」と「ユニークな切り口」を挙げました。型の大切さを書いたのですが、そのあと同僚の先生のフェースブックをみていたら、同様に型が出来ていない卒業論文のことが書かれておりました。どなたも同じことを感じられているのだと思いました。
さて、今日は、「型」と同時に大切な「ユニークな切り口」のことを書きます。先日ご紹介した川崎先生は「学問的な貢献」という言い方をされていたと思います。なぜ違う言い方をしたかといえば、学部の皆さんや実務家のOBの皆さんに学問的な貢献を期待する必要はないと思ったからです。研究が専門の私でも、中々学問的にすごい貢献はできていません。
学問的貢献もユニークな切り口も共通することはあります。それは、これまでになされていない研究であることです。どんなに素晴らしい研究でも、すでに同じことがなされていれば、意味がないだけではなく、剽窃と思われてしまうかもしれません。また実務的なプランでも、すでにあるアイデアでは魅力はありません。単なるまねと思われるだけです。

但し、それほど、画期的にすばらしいアイデアが必要かと言えば、それほどでもありません。特に、特に研究の場合には、アメリカですでに考えられていることが日本でも適応できるか?別の分野ですでに確認されている理論が、広告の分野でもつかえるのではないかということでもユニークな切り口になります。これは、実務のプランでも同じですよね。でも、できるだけ、ユニークで、新しい切り口は見つけたいですよね。これが評価される論文のかなりのポイントだと思っています。
では、どうやって、ユニークな切り口をみつければよいのでしょうか。一番有効なのは、先行研究のレビューです。過去の研究で何がすでになされており、何がなされているのかを知ることが最も大切になるわけです。違法駐輪の論文では、社会的ジレンマでの研究がなされていること突きとめ、その中での構造的な施策より、心理的なもの特に信頼という概念がまだ十分でないことを見つけ出しました。それが評価のポイントだったと思います。
実務のプランでもまったく同じです。背景分析として3C分析やPEST分析をしてもらうのも、これまでどのようなことがなされ、何が足らないのかを見つけ出すためのポイントになります。これが、前回書いた中心命題になってくるわけです。

さて、もう少し細かいことを書くと、参考文献の記述と注を私はかなりうるさく言いますよね。特に参考文献の書き方は大切です。これは自分の意見ではなく、人の意見なのだということが明確にわかる、調べたい人はどうぞ調べてくださいと言っているわけです。また参考文献は、その分野の研究を探る大きな道しるべにもなります。ネット検索がさほどなかった時代には、特に威力を発揮しました。今でも少し関連がありそうな論文を見つけたら、まずは巻末の参考文献の一覧を見ましょう。そうすれば、もっと自分の仮説に近い研究に出会うことができるかもしれません。
プラン作成も研究も、ステップを理解するかしないかで、全然難易度が違ってきます。20枚の卒論や論文を書く、あるいは企画書を書きあげなければいけないという状況になってもまずはステップを確認する、そうすれば、もっと楽に書くことができると思います。
4回生の卒論はあと提出まであと10日あまり、そして3回生の論文も1か月を切りました。ぜひ悔いを残さない素晴らしい論文を書いてください。
では、来年も良い年になることをお祈りしています。

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