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お薦め本:夏休みだし、少し毛色の違う本も読んでみたら?

夏休みに入り、世の中はオリンピック一色ですし、ついテレビを見てしまい、ブログの頻度が落ちています。またWBSなどをみてもさほど興味を引くニュースも多くなく、ネタ切れです。ということで、夏休みに入り何冊か本を読んだのでご紹介します。すでにこのブログで取り上げたものもありますが、ご容赦ください。

まずはAntony Youngの「Brand Media Strategy」です。洋書ですしお勧めとはいきませんが、メディアプランに興味がある人にはかなり参考になると思います。現役のメディアエージェンシーの方が書いておられますし、これまでのメディアプランニングの流れに沿って、その上に今の新しいメディアをどう取られていくか、組み込んでいくかという視点で書いたおられます。2005年に「Space Race」という本があったのですが、それも良かったのですが、とりあえず大変勉強になりました。

次は、三浦展さんの「第四の消費」です。80年代の著名な雑誌アクオスの元編集長であった氏が書かれた、現代の消費者像にかかわるものです。これについてはすでに前にブログにも書いていますね。社会学部の学びは社会に出てから役に立つものかと思っていたのですが、この本を読んで、マーケティングにおいても社会学的な分析の視点が本当に重要だと感じました。今の時代、消費者を取り巻く、文脈(コンテキスト)をしっかり理解することは本当に大切です。たまには、毛色の変わった本を読まれるのも良いと思います。

特に興味を引いたのは、今の若い人は、昔の人のように何か1つのマニアックなものだけに興味を示すのではなく、1/4位は、大衆受けするCDやファッションに興味をもち、残りはかなりマニアックな自分好みのものを選ぶという分析などは面白かったですね。「AKB」や「家政婦のミタ」など、メガヒットは生まれるが中ぐらいのヒットが生まれない理由もこのあたりのようです。また確かにユニクロなど皆が来ているようなものは、一時代前は多少高所得の知識層は買わないものでしたが、そのあたりも平気で買うという話もなるほどと思いました。

さて、次は高広伯彦さんの「次世代コミュニケーションプランニング」です。これもすでにブログで取り合えげましたが、単にテクニックを述べるだけではなく、考え方のフレームワークを提示している点はかなり良いと思います。これはお勧めです。これに類似する分野では、「R3コミュニケーション」があります。ADKさんが書かれていて、Relevance, Reputation, Relationshipという3つのキーワードで分析フレームワークを述べられていて参考になります。但し、代理店さんが書かれているということで、自社のノウハウ的な部分が多く、そのまま使いきれないという感じはあります。結局ADKさんに依頼するしかないのかという感じも受けました。

同じように博報堂ブランドデザインさんの「応援したくなる企業の時代」も少し前に読んだのですが、こちらは言っていることは正しいですし、良く勉強はされているのですが、結構これまで聞いたことのあるような話が多かったイメージを持ちました。そのほか「アトリビューション」なんて本も読みましたが、こちらはかなりテクニックによっている感じで、実際WEB戦略に携わっていない私にはあまりプラスにはならなかったということです。

8月は海外に行ったりしてどれほど読めるかは分かりませんが、また面白い本があればご紹介します。(因みに今回ご紹介した本は最新刊というレベルの本ではありません)

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