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充実した大学の講義を行うための秘訣とは

今日は、2011年度の最後の講義がありました。大規模講義の広告表現論と小集団の基礎演習です。広告表現論は最終日ということもありほぼ300名は出席をされていたと思います。比較的私の講義は私語が多くないのですが、それでも今日は特別静かだったと思います。ほぼ満杯の教室が本当に静かでした。

今日行った内容は、新しい広告表現の方向性ということで、多摩美術大学の佐藤達郎先生が広告学会でご報告された内容を使わせて頂いきました。本当にありがとうございました。佐藤先生の御研究が素晴らしかったことが静かな講義をできた大きな理由だと思います。

内容は、Talkabilityと一回性の話です。講義が終わってから、2名ほどの学生が興味があるので、パワポの資料を貰えないかと行ってきました。お借りした資料ですので、佐藤先生のカンヌご本を推薦しておいたのですが、もしその学生がこのブログを見ていたら、佐藤先生が論文を書かれておられるので、そちらをお勧めします。広告科学という広告学会の学会誌に載っているものです。コピーは差し上げられますので、いってください。

もうひとつの講義は1回生を対象にした基礎演習という小集団でした。今日は最後だったので、反省会をしました。1年間の基礎演習で一番印象に残ったことと学んだことを話させました。驚くべきことにかなりの学生が、年末学部で行われたゼミナール大会という研究発表会をあげていました。これまでは、新歓祭や新歓合宿、それに皆でジャンボパフェを食べたことなどをあげている年が多かったので、本当に驚きました。

1回生の指導で感じることは、はやり高いレベルの課題に挑戦させるべきだとうことです。ただし、単にむずかしい本を読ませるということではなく、以下に興味を持って、見える成果を感じることができるか課題に取り組ませる必要があると感じています。

これは上述した、広告表現論でも同じです。佐藤先生の話は学会の報告ですので、学部生にとってはかなり難しい話だと思います。ただし、それが現実に近い話題ということで、かなり興味を持って聞いていたようです。佐藤先生にはお断りをしていませんが、ライブが人気だという時にAKB48の映像なども使い、学生により興味を持たせるような内容にしてみました。

今日の広告表現論でも出てきましたが、消費者が変わり、彼らは自分が興味のあることでないと聞いてくれません。また逆に興味があれば、本当に真剣にきいたり、取り組んでくれるのです。広告はコミュニケーションですが、講義も同じですね。

もうひとつ2つの講義で感じたことは、形式というか形の大切さです。広告表現論では、題材となるCMをTVを録画して編集した素材を主に使っています。学生の違和感なく、見れるようにかなり工夫をしています。うまく流れなかったり、前後に余分なものが入っているとそれだけで、学生(広告ならオーディエンス)はざわつきはじめ、集中してそのコンテンツを見てくれないわけです。

基礎演習では、レポートや論文のフォーマットのフォーマットを作り、それを彼らに渡し、それを打ち込ませるようにしています。それでも上がってきた論文はかなりの赤を入れなければいけませんが、フォーマットがあるなしでは、まったく違います。一から始める場合には、とても論文と呼べるものは上がってきません。

学生も消費者も同じだと思います。もちろん頭が悪いと言っているのではありません。ただし、情報の格差はあるわけですし、それを補うためには、彼らがどこまで、理解をして、それを完全に理解をさせるためには何か必要なのかということもしっかり考え、準備をする必要があると思うからです。

今期の講義は、かなり充実したクラスとなりました。4月からの次年度は、学外研究期間にはいり1年間大規模講義も基礎演習もありません。少しほっとしている反面、さびしいような複雑な心境です。この1年、しっかり考えて、また学生がより良い学びができたと実感できるような講義の準備したいと思います。

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