« 英語ができない奴は外資に行け!① | トップページ | 英語ができない奴は外資に行け!② »

ベネトンの広告

前回の英語の話に何名かの方がFacebookの「いいな」ボタンを押してくれたので、まだ書いていきたいと思います。ただし、それだけでは本来のこのブログの主旨から外れるので、少し広告の話を書きます。

昨晩から今朝のニュースで、ベネトンの広告の話が取り上げられていました。以下のような表現です。

Photo

「えっ?ほんと」と思う人はいませんよね。もちろんオババ大統領と胡錦濤主席がキスをするわけもなく、合成写真です。ベネトンの広告については、昔から興味があり、今年の広告表現論でも取り上げる予定です。昔から人種差別やHIV感染者に関するテーマなど、かなり過激な広告を行ってきました。

そのあたりの話を含め、少し今回の広告について私の意見を書いてみたいと思います。といっても正直にその内容については是非を述べることはできません。講義でも皆さんに考えてもらう予定です。

ベネトンの広告で一番批判を受けたものは死刑執行についてのものです。凶悪な殺人を犯した服役囚にインタビューを行い、暗に死刑制度について反対の意見を述べた内容でした。このテーマは、意見広告のような内容です。死刑執行については、賛成もあれば反対の意見もあります。そのあたりを民間の企業がある意味、一方の意見を擁護するような広告を打ったわけですから、反対側は不快感を持つのも当然です。意見広告を民間企業が行ってはいけないことはないのですが、物議をかもしだしたことも事実でした。

今回のテーマは、それとは違い、対立する関係にある二人がキスをする、ということで、究極的には受け入れないことではないと思います。ただし、特にローマ法王とイスラム教の指導者がキスをしている広告については、大きな批判があり1時間で取り下げれたようです。

キリスト教の信者の人たちにとってはローマ法王は絶対的なもので、その尊厳を傷つけらえて侮辱されたと感じたようです。私もいかがなものかと思います。もしベネトンがこの広告に描かれている人たちに事前の了解を得て、作ったものであれば本当に素晴らしいと思います。しかしもちろん、そのようなことが許可されるわけもありませんので、ベネトン流で強硬手段に出たわけです。

もしこのようなことが許されるなら、何でもありの状況になります。私は、広告の良さは制限のある中で、その制限を順守しながらも目的を達成することだと思います。その点からいって、ベネトンは広告制作者としては敗者であると思います。

広告を行うものとして、根底に持たなければいけないもの、ある意味の「知」とも言えるものではないでしょうか。一時期ネットでバイラル広告がはやり、人がピアノに押しつぶされるようなものが流されていました。私は本当に残念な気がしました。

制限の範囲で、でも「こうきたか、一本取られた」と思わず笑みがこぼれるようなそんな広告を期待したいと思います。

|

« 英語ができない奴は外資に行け!① | トップページ | 英語ができない奴は外資に行け!② »

広告表現」カテゴリの記事

コメント

今朝この広告のニュースを見たとき、すぐに広告論の授業を思い出しました。
広告だけじゃなく、仕事でも、遊びでも、制約の中でいかに楽しむかが面白味だよなーと思います。

投稿: こすが | 2011年11月18日 (金) 23時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547518/53274887

この記事へのトラックバック一覧です: ベネトンの広告:

« 英語ができない奴は外資に行け!① | トップページ | 英語ができない奴は外資に行け!② »