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論文の書き方、基礎演習交流会で思ったこと。

昨日、1回生の基礎演習(小集団ゼミ)の交流大会がありました。6~7名の分野の違う先生方のクラスが参加されました。各クラスごとに1回生が6名ほどのチームを作り、6つそれぞれの分野の違うチームが集まり発表をしあうというものです。メディアの分野は私の基礎演習だけで、他は福祉、スポーツ、教育、現代社会とバラエティに富むものとなりました。6チームの内上位3名を表彰するというという仕組みもありました。

1回生のゼミですし、まだ入学して3カ月ですので仕方がないのですが、もっと面白く研究ができるのにと感じました。大きく分けると2つのポイントがあります。1つ目は、「なぜとか、こうすればよくなる」といった仮説の部分が明確に見えないことです。何か興味のあるテーマを決めて、それに関する文献を調べる。そして最後にそのまとめのような結論を書くというものが大半でした。これは講義科目で作るレポートです。

私は、レポートと論文の違いは、仮説をしっかりと明示して、それについて検証するというフォーマットになっているべきだいうことを常に言っています。もちろん、研究方法は色々あるので、一概に仮説・検証だけではありません。しかし少なくとも1回生、いや大学生の研究であれば、そのようなフォーマットに沿って研究をしたほうがはるかに実りがあります。そうでない研究は、私でも無理ですし、もっとすごい学者の人なら、仮説・検証という形でなくても面白い研究ができるとは思いますが。

ではよい仮説を見つけるためにはどうするか、2つです。1つは本当に自分が不思議だと思うこと、これを明らかにすると社会や人々にとってプラスになると感じられることを見つけることです。これはまずは自問自答です。そしてその「たね」のようなものが見つかれば、それについて過去の研究を調べてみるわけです。それすれば、その「たね」が、目をだして育っていきます。ただし、論文を書くときに最初に問題意識で挙げた大きな仮説は常に意識してください。結構違う方向に行ってしまうものです。

仮説が立てられたらその検証です。それが正しい裏付けを見つけることです。一般的には調査や実験を行いますよね。アンケートでもよいし、少数の人に深く聞くインタビューでも、あるいは、これまでのCMの内容を分析するといったことでも出来ます。そして、それで仮説を検証します。そして、最後にその検証から、どのような提案をできるかをまとめで書くわけです。残念ながら、アンケートのような調査を行ったのは1チームでけでした。

さて、基礎演習の発表でのもう一つの問題は、発表の問題です。私のクラス以外はどのクラスも紙を持ち、それを読んでいました。あるクラスの学生は、読み原稿を作り、聞いているか聞いてないかは考えずにひたすら書いたものを読んでいました。少し残念な感じがしました。実務が長かった私にとって、人が聞かない、聞いても理解できないプレゼンテーションは全く無意味です。それであればやる意味がありません。プレゼンテーションは、その時間をつぶすために、義務的にやるものではなく、私たちの行った研究(仕事)を聞いてもらいたいと思って行うものです。

したがって、プレゼンテーションで紙を持ってそれを読むといったことは言語道断です。聞いてくれている人たちに対して、失礼だと思います。まずはしっかりと自分が話すことを理解し、そして聞いてくれている皆さんの理解の状況に合わせてプレゼンをしなければいけません。

これから、3回生は学部長表彰論文、4回生は卒業論文へのチャレンジです。まずは、この基本をもう一度頭にいれて、論文作成にチャレンジしてください。またOBの人たちも企画書やそのプレゼンテーションも全く同じです。ぜひ意識して素晴らしい仕事をしてください。

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