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卒業論文

今日は一日、学校で卒業論文のチェックをしていました。提出が今週の水曜日ですので、この時期にチェックをしていること自体、他の先生から「どんな指導をしているのだ」と怒られそうです。このブログは2回生や3回生も読んでいると思いますので、来年以降のために少し書いてみたいと思います。

3回生の皆さん、来年の卒業論文は今年のようなことのないようにしっかりとした指導をしたいと思いますので、頑張ってください。具体的には一定のタイミングで一定以上の枚数がかけていなければ提出を断念してもらいたいと思います。逆からいれば単位が必要な方は一定のタイミングで書き上げてください。詳しくは4月に話をします。

なぜ卒業論文がなかなか書けないしょうか。いくつかの問題があります。まずテーマ設定が遅すぎる、またテーマを決めても漠然としすぎていることが大きな原因です。今年も何度も、「極力狭いテーマ、身近な疑問からテーマを見つけましょう」と言ってきました。それでも「タレント広告」についてとか、「メールマーケティング」についてなど、かなり広い問題意識しかなかなか決まらないようです。今、3回生の人はテーマを考えてもらっていますよね。ぜひ、実際自分の身に起こったことや、いやな思いをしたことなど、具体的に人に話せるようなテーマからスタートしましょう。

「ゆるきゃら」でもよいのですが、ゆるきゃらをみて実際感じたこと、こうすればこうなるということを考えてください。

それから、論文の場合には、当然過去の研究を調べることがあります。今はネットが便利なので、どうしてもそれに頼りがちです。でも一番良いのは、論文と言われるものにあたることです。なるべく早く、論文を集める方法を覚えてください。3回生の時にもされた方もいると思いますが、これが身についているかどうかでかなり違ってきます。

それから、4回生の論文を読んで感じることは、どうしても頭でっかちだということです。過去の研究や資料はよく集めているのですが、オリジナルのアイデア、仮説と検証の部分が弱い感じです。実は4回生も感じているのですが、過去の資料を集めまとめることで時間がとられ、そのためにオリジナルなアイデア、仮説と検証の段階で時間がどんどん迫ってしまうという悪循環に陥ってしました。ということで、来年は少なくとも夏休みが終わる段階では過去の研究の整理は終わっていることを条件にしたいと思います。卒業論文は20枚程度ですので、過去の研究は5~6枚もあれば十分で、多くても10枚ほどです。こんなことを書くと、他の先生に笑われますね。

過去の研究のまとめだけでは、論文ではありません。長いレポートです。どうしても皆さんは講義の課題でレポートを出すことに慣れていて、論文を書くことに慣れていません。うちのゼミでも企業プランの作成がメインで、論文は作成はグループになるため、どうしても論文作成の力が弱くなる傾向にあるようです。

OBの方にはあまり意味のないような話のように聞こえると思います。しかし、実は違います。これは、社会に出てからも大変大きなポイントになる話です。

私は最初の会社がマーケティングリサーチの会社で最後が広告のコンサルタントでした。この時に書いていたものが、まさしくこの違いを感じさせるものでした。調査リポートか分析提案書かです。最初の会社はアンケート調査をおこなって、こういう事実があったことをまとめていました。しかしコンサルでは、そうはいきません。オリジナルの視点が大切になります。オリジナルでユニークな仮説がでせること、そして適切にそれを検証できる能力こそが、コンサルタントやプランナーとしてやっていけるかの境目です。

ということで、もし2回生や3回生で将来、ただものやデーターを右から左に移すだけの仕事ではなく、ユニークで、新しい提案をしたいという人はぜひ卒業論文で学んでください。最初にも書きましたが、卒業論文の作成はそれほどたやすいことではありません。しっかりと時間をとって、しっかりとした論文を書いてください。そのことが将来の皆さんのキャリアに大きく影響をしてくることになります。

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